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ホーム > 西辻一真の書き物コーナー【#004】

#004【耕作放棄地という現代農業の負の遺産(2005年04月初掲出)】

  • 耕作放棄地という現代農業の負の遺産
     2005年の耕作放棄地の面積は38万ha、おそらく2010年にはもっと多くなっていることでしょう。この耕作放棄地と呼ばれる場所は、過去の先人が耕していた農地で現在はもう耕せなくなってしまった農地のことを指します。
     この耕作放棄地は、実は日本の農業問題の行き着く終着点を可視化できる遺産であり、ここに日本の農業問題が集約されています。日本の農業問題として必ず鍵となってくるのは、「生計が立てられる職業ではない」という点にあり、ここから派生をして「子供に伝えなくない産業-後継者問題」「新しく農業を始めたい人が出てこない-担い手問題」となり、継続する人もでない、新しく始めたい人もいないという人材不足につながっています。そしてそれらの人々が利用するはずの農地が耕されなくなり耕作放棄地になっているのです。この耕作放棄地を再利用する人々が増えることにより、次第に農業全体が再生されていくことは目に見えていますが、その前に「生計を立てられる産業」へと変えなければ根本的には解決しません。その解決策は政府も民間も八方塞がりで、有効な打開策は未だ見出されていません。
     話を戻しますがこの耕作放棄地は、実は農業問題の前に、自然にとっても大打撃となっています。一度、人間が耕した農地は数十年しても野生化しないといわれており、私が実際に回る耕作放棄地でも、きれいに野生化した耕作放棄地は見たことがありません。総じて都市部の耕作放棄地は雑草が生い茂り、空き缶や産業廃棄物の捨てられる場所となっていますし、地方の耕作放棄地は地域の農業を脅かす害虫の温床や雑草の種が飛散する場所となっています。中山間地の耕作放棄地にいたっては、はげ山のようにその部分だけ違う種類の木々がまばらに生えており、外来種の植物の着地点となっているのです。
     さらに私はこの耕作放棄地に対して別の感情を持っており、日々ビジネス化を行い再生させようと行動をしています。またその中には、「先人に負けるな!」という思いと「自然への感謝を忘れない」という2つの感情があります。当時、食料を守るため、本来自然であった場所を借り、開拓者が開墾を行ってきた場所なのです。それを現代において、食料は海外から安く仕入れることができるようになったからという理由で、農地をそのまま放置をするという、その感覚が許せないのです。そこには自然と先人達への感謝の念が欠落していると思うのです。
     耕作放棄地の再生を持続的に続けるためには、「生計を立てられる職業」としての農業の復活が大前提です。しかし、そこへは挑戦しない、という人々が多く、私は悲しくてしょうがありません。今まで蓄積された知識を知恵へ変換し、実践し、農業を職業として尊敬される形へと変える人々がもっとでることを期待しています。共に頑張っていきたいと思います。
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