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ホーム > 西辻一真の書き物コーナー【#006】

#006【精神を豊かにする農業(2005年06月初掲出)】

  • 精神を豊かにする農業
    今回は「精神を豊かにする農業」についてお話します。この精神を豊かにする農業とは一言でいうと「江戸時代の日本の農業」そのものです。現代の日本に足りない姿がそこには集約されています。その中でも大切な機能となるのは農産物生産そのものではなく、農産物生産を通して発生する人と人とのコミュニケーションであり、その過程で発生する農業への理解は目に見えない財産を築いているということです。もともと農業とは、農産物の生産という結果だけを考えて成立していた産業ではなく、その途中にあるお互い様の精神による物々交換や、助け合いを行っていたことが重要な産業のです。つまり、企業経営的に言うBS(貸借対照表)・PL(損益計算書)といったものに載らない経営を行っていたからこそ成立していたのです。
     実際に私も地方の農家へ行くことが多いのですが、そこでは今でも「泊まっていきなさい」とか「食事は心配しなくていいからね」といわれる事が多く、温かい気持ちになります。そして自然とその気持ちを頂くことで「頂きます」の精神があらわれ、その気持ちを受け取って「ありがとうございます」につながっていき、ココロがどんどんと豊かになっていくことに気づきます。そしてその農家の方々への感謝の気持ちを胸に、また会いたい、行きたいという思いになり農作業の手伝いにいく。その繰り返しがよい循環を生み出し、成立していたのが以前の農業であったのではないかと思うのです。この農業の世界に前回の「食料を守るための農業」を持ち込んだため、組合組織の意義や目的がうやむやになり、現在のような状態になってしまったと推測しています。しかし、江戸時代の農業にそのまま戻ることがよいことかというと、そうではありません。それでは現代に適用できないでしょう。まず、仲間が少ないために助け合いをするにも人がおらず、金銭的不足に陥ってしまいます。そこで私は「農作業を手伝いに来たくなる」仕組みを作り、そこで収益をあげることで、その他のコミュニケーションを自然発生できないかと考え、体験農園というものを作ったのです。さらにここでは「教える」価値を対価にすることを提案しています。
     本来であれば精神を豊かにする農業が広がっていく社会を作ることで、食料自給率の問題や食の偽装問題が解決されていくのではないかと思っています。それは農業との関わりが増える事で、消費者側の意識が変わり、知識をもつことができるということです。この消費者側の変化がなければ、今日の農業や食料全般の問題は解決できないと確信をしています。将来へのツケをまわさないためにも今、私たちが食意識を高める活動に参加することが重要だと思います。
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