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ホーム > 西辻一真の書き物コーナー【#009】

#009【日本の農業、待ったなし。(2005年12月初掲出)】

  • 日本の農業、待ったなし。
     「個別所得保障制度」「日米FTA締結」、皆さんはこの2つの政策を聞いたことがありますか?これらは今の日本の農業において国ができる施策の2大政策といわれています。果たしてこれらの政策は将来の日本の農業発展につながるのでしょうか?
     今の日本の農業は、本来あるべき姿を見失い迷走しています。米農家は米価が崩れて生活ができなくなり、畜産・水産・畑作いずれの農家も海外の作物に価格負けをしています。それにより、後代に後を継がせたくない産業ということで急速に高齢化が進んでおり、農家の後継者は育たなくなってしまいました。現在の農家人口は300万人、その内200万人は60歳以上で全体の8割以上が兼業農家。サラリー収入を農業に補填している農家ばかりです。これは非常に危機的状況です。
     この原因は何であるのか?この議論をまずは行い(行っているのかもしれませんが私たちには少なくとも伝わっていません)あるべき姿を共有することから始めなければいけないと私は考えます。 私たちは日々、農業に関心のある方々、弊社の農園を利用している一般消費者の方々からの意見を収集しています。それによると、どういった方向に進むことを望んでいるのかということが見えてきます。概ね「従来の日本型農業」を取り戻しアレンジすること、「食糧危機に備えるための生産農業」にトライすること、この2点に分かれてくることがわかります。
    「従来の日本型農業」、これは個人農家であり旧来の日本の食糧生産を支えているものでしたが、未来の日本型農業は食糧生産機能よりも「農業を理解しあう場所」としての機能を求められており、農家は等身大の収入で生産物から得られる対価よりもそれ以外の「場の提供」や「農業教育」「農的レクリエーション」といったもので生計を立てていくことになると思います。しかし、現状では、これらの社会的興味は少なく、価値をつけにくい状況であり、十分な収入が得られるまでにいたっていないのが問題です。
     一方、「食料危機に備えるための生産農業」については、現在の食料自給率の低さからも窺える未来の食料危機に備えるための農業で、こちらも必要です。おそらくここ数年の間に、世界の人口が増え続け、BRICs地域(B(ブラジル )・R(ロシア)・I(インド)・C(チャイナ=中国)の4カ国)の人口が食糧生産・消費ともに多くなり、日本国内に入る海外の野菜が値上がりし始め、食糧生産の重要性は増してくるでしょう。しかし、食糧生産を行う農家の技術は後継者問題により継承をされておらず、農地は荒廃し、いざ生産をしなければいけないという時に人材が育っていないことが予想されます。
     いずれにしろ、今の日本の農業問題に対する政策というのは、将来の私たちの食に対して起こりうる危機を未然に防ぐレベルではなくもう手遅れになっているといっても過言ではありません。一刻も早く、国任せにするのではなく、私たちの意識レベルから変えていかなければいけません。まずは、「農業を知る」という観点から「土を触る」行為を始めてみてはいかがでしょうか?
    理解をする農業、生産をする農業、それらにおいて日本の農業はもう待ったなしです。
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