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ホーム > 西辻一真の書き物コーナー【#018】

#018【雑草魂が基本の世の中は正常な社会ですか?(2011年9月初掲出)】

  • 雑草魂が基本の世の中は正常な社会ですか?
     以前サッカーのワールドカップにおいて、女子日本代表が劇的な展開を繰り返し、優勝しました。あの瞬間、多くの人が心を撃たれ勇気をもらったのではないでしょうか?しかしそれまでの道のりは厳しく、選手のほとんどがアルバイト勤務であり、練習場も劣悪な環境だったという事実が明らかになりました。それを聞いて胸が熱くなると同時に、これは正常ではないという怒りにも似た感情がこみ上げてきました。
     東北の大震災の際には、被災地は政府の支援を期待していましたが、実際は何もしてもらえない状況が続き、補正予算も県レベルでも余るというナンセンスな事態が起っていました。特に農業は個人農家単位で経営をしていることもあり、このことは生活に直結しています。地域の食料の生産を止めるということはリスクが大きく、被害が拡大していることにつながるので、いち早く復旧・復興をしなければいけません。しかし、現地で行われていることの実態はどうでしょうか。全国各地の大学、NPOが実験的に小さな面積で復旧・復興のテストを繰り返しています。それがうまくいけば、地域の人たちに協力を求め、理解を得られたところから、(悪い言い方になるかもしれませんが)いわば虫食い的に回復していくのです。この手法での営農が始まっています。私たちマイファームで支援している農家では、塩害農地にトマトをはじめとした作物が大量に、しかも味もよく、とても甘いものが収穫できています。こういった実績もできているのでもっと広く波及してほしいのですが、それでも政府の追加支援はなく、草の根活動の域を脱しません。これらの様子をみた人で挑戦してみようという人がコストの高い微生物を自費で購入し、営農をはじめるという状況が続いています。そしてその様子をメディアが「奇跡」という形でドラマチックに取り上げていく。また地域ごとにビジョンの見えない虫食い上の復興が行われる。それは本来的な地元の底力ではありません。それなのに政府は、大きな手柄でありモデルケースであるとし、いわば成功例として位置づけています。何もしていないのに。地元の農家は借金をして苦しみ、重大な決断をしているのにも関わらず、現状はこうなのです。生命力が強く、我慢強い人が寄り集まって「奇跡」を作らなければ生きていけない社会に住みたいですか?少なくとも被災地の多くの人々は失望をしています。
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