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ホーム > 西辻一真の書き物コーナー【#023】

#023【世界農業遺産(2012年3月初掲出)】

  • 世界農業遺産
     農業界でもまだそれほど知られていないのですが、「世界農業遺産」という賞があります。その大変名誉な賞をFAO(世界食糧機関)より、日本の佐渡と能登、この2箇所の地域が受賞しました。受賞に伴い、地元でも大きな期待が寄せられています。その賞は、地域環境を生かした伝統的農法や生物多様性が守られた土地利用のシステムを世界に残す目的で創設されたものです。この受賞を受けて私は現地にいきましたが、そこには真に美しい棚田があり、本当に美しい人々の営みがあり、とても素晴らしい生物共存の世界がありました。また、栽培方法の多くは(非効率ではありますが)自然に溶け込んだ農法を多く採用しており、千枚田でおばあちゃんが田植えをしていたり、荷台に野菜やお魚を積んで売って歩いている人がいたりと、世界の食糧問題や危機とは程遠いなぁということを感じました。この世界農業遺産から見る「農業」の姿とは、食糧だけという観点ではないのです。そこに自然や生物、地域環境などが密接に絡まった人間本来の営みが含まれていることが大事なのです。それらを総合して「農業」だということを肌で感じました。また現地の景色を見て、その受賞理由が食糧的観点だけではなく、日本らしい農業の素晴らしさを評価されたからだということがよくわかりました。評価する側もその「農業」全体への魅力を、その場から強く感じ取れたのだろうと思います。
     いつのまにかTPPの議論に巻き込まれ、世界の食糧問題と経済成長の狭間に立たされている日本の農業ですが、こういった多面的側面があることを意識しながら考えてみると、日本でしか作れないような洗練された作物を作る農業こそが日本の農業の未来だということに気づきます。ただ今のままでは、このTPP議論でさえ、論点は定まらず虚しい議論を繰り返すだけになるのではないかと残念に思います。総合的な「農業」という観点を重要視し、議論すべきではないかということを反芻しながら、帰りの電車の中から景色眺めていました。
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