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ホーム > 西辻一真の書き物コーナー【#028】

#028【五円玉とこれからの日本(2012年7月初掲出)】

  • 五円玉とこれからの日本
     秋、農業において、一番忙しく・一番嬉しく・一番期待する季節がきました。春に作業した夏野菜の植え付けや、田植えの結果が現れる時期です。私が福井の田舎で育っていた頃、同級生のみんなは田植えや稲刈りがあるということで、学校を休んでいる子達がいたことを懐かしく思います。
     ある春の日、大阪にある造幣局の桜並木を歩いていた時、ふと、貨幣そのものを見てみようと思い、五円玉を見てみたのです。何故、五円玉に稲穂の絵があるのだろうと疑問に思い造幣局の人に聞いてみたところ、五円玉には「稲穂、海、歯車」のこの3種類が描かれており、これは日本の産業の主軸を示しているということでした。稲穂は農業、海は漁業、歯車は工業、をあらわしているのですが、その時私は「サービス業が存在していないな」と思ったのです。そしてそれは、元来日本人にはおもてなしの心があるからで、教育等に関しては国策がきっちりとしているからではないか。その先にあるのがまさに、この3つの産業であると、先人の方々は読み取っていたのではないかと考えたのです。
     まさしく今日の日本の状態ではないかと思い、はっとしました。現在、農業・漁業ともに衰退をしており、工業に関しても海外に押されています。ある意味国家の危機であり、これからの日本の強みは何なのか、ということを自問自答すべき時ではないかと思ったのです。その時に思い浮かんだ言葉は※「国破れて山河あり」です。もちろん、まだ国を破って(破壊して)はいけません。あるべき日本の未来像を実現するために今、国家全体で考えなければいけません。
    その中で私は、日本の農業の大いなる可能性を信じています。美味しいものを当たり前のように作るこの技術力、そして、世界にも類をみない豊かな気候を有するこの日本において、日本にしかできない農業を今こそやるべきだと、まさに五円玉から教えられたような気がしました。今年も熱い夏がやってきそうです。
    ※「国破れて山河あり」:中国の漢詩の一節。唐の時代における杜甫の五言律詩「春望」の最初の一句。国は戦乱によって破壊されつくしたが、山や川はもとの姿のままで存在しているという意味。
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