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ホーム > 西辻一真の書き物コーナー【#032】

#032【やはり農業は工業ではない(2012年10月初掲出)】

  • やはり農業は工業ではない
     海外の農業を見て勉強をしようと思い立ち、アジアを回ってきました。当たり前のことですが、海外と国内の農地・農家・農業全体においては、大きな違いがあります。日本が特異な状況であることは理解したのですが、それよりも大きな気づきがありました。それは、気候の影響を受ける産業であるため、工業のように工場という閉鎖された空間で、気候リスクを考えずにできるものではないということ。つまり、画一的なものを作ることは不可能で、同品種であっても地域によって栄養分も形も、さらには生育の仕方も違うわけです。この違いこそがまさに工業製品ではないという証であり、だからこそ芸術作品に近い特産物となり得ることがよくわかりました。おそらく100年後には、地域ごとに、最も良質な栄養分を多く含む農作物が生産され、世界における農業が、農産物でカテゴライズされ共存していることでしょう。
     例えば、モンゴルでは10月〜3月までは地中が凍ってしまうため、露地栽培ができません。ハウス栽培に関しても暖房設備を入れるコストを考えると、入れない方がよいということになります。従ってハウスには暖房設備が設置されていませんでした。その代わり、凍結することによって病害虫も死滅してしまい種子が休眠してしまうため、農村部では農薬をほとんど使わず、化学肥料も投入することなく有機栽培で栽培が行われているという事実があり、大変驚きました。確かに無機的循環(化学肥料や農薬の投入をする循環)を始める前にすでに有機的循環(家畜のし尿などを用いる循環)が根付いている地域では、収量をあげようということで循環を切り替える必要はなく、有機的循環の延長線上で行えば解決できる課題だと感じました。また、収量についてのアドバイスを求められた時、とっさに頭の中で考えたことは、「単位面積当たりの収量を増やすよりも、単位面積当たりの効率化を行って面積を広げれば収量があがり、農地は無限に広がっていく」ということでした。
     そう、世界には未開拓地はまだまだあり、日本には耕作放棄地という未利用農地が広がっています。生産をそこで行うことにも価値があります。そして、農場には無限の可能性が広がっていて、これからの社会に欠かせないものだと確信しました。
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