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ホーム > 西辻一真の書き物コーナー【#034】

#034【植物にもストレスが溜まる?(2012年12月初掲出)】

  • 植物にもストレスが溜まる?
     農業指導の講師をしている時に、私が「植物はストレスの中で生きています」と話したところ、生徒の一人から「やっぱり植物間のストレスですか?」という質問が出ました。少し質問の意味が分からず回答に詰まったのですが、その瞬間におもしろいことに気がつきました。
     当初、質問の回答として「植物も動物も基本的には重力に逆らって生きているものが多いので、ストレスゼロは宇宙にでもいかなくては・・・云々」と話そうと思ったのですが、回答をする直前で、生徒と私の中での「ストレス」という言葉の解釈や認識が異なっていることに気が付いたのです。私がいう「ストレス」とは、光や温度、湿度などがその植物体の理想の状態から逸れてしまうこと。つまり、その植物が「動けない」ことにより周辺環境から受ける影響のことを示していました。一方で生徒の方は、人間関係のトラブルや、うまくいかないことへの苛立ちなど、「動ける」ことにより受ける影響のことを示しているのではないかと気づいたのです。このやりとりの後私は、生徒が植物の身になって考えて、自身が受けている普段のストレスなんて全く動けない植物のストレスに比べれば何てことない、自分は動けるだけ良いじゃないか、と思ってくれることを期待しました。
     ところで、植物のストレスは果たしてゼロがいいかというと、そうではないようです。実は科学的にもある程度のストレスの存在が認められており、それを乗り越えようとする時のほうが、生育がよくなるようです。結果、食味もよくなり、遺伝子を残そうと種子が増えたり、種子を守る果肉が増えたりすることも認められています。つまり、ほどよいストレス下で生きていたほうがいい、という結論がでているのです。今、日本はストレス社会といわれて久しいですが、もしもそれが適度なストレスであったならば、今後、ストレスが人間にとってよい変化をもたらすかもしれないと淡い期待を抱かなくもないのです。とはいえ、今日もTVをつければ、政治の混乱についての報道がなされています。私たちが十分なストレス耐性をもった人間となって、これからの国づくりをしていかなければならない時代がやってきたのではないか、と感じました。
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