MY FARM

  • 会社概要
  • お知らせ
  • 事業内容
  • 企業ご担当者様へ
  • 採用情報
  • お問合せ
  • 農地活用
ホーム > 西辻一真の書き物コーナー【#035】

#035【世界における日本の農業の強さは人にあり(2013年1月初掲出)】

  • 世界における日本の農業の強さは人にあり
     2010年より始めている、農業の原理原則を教える「マイファームアカデミー」(現「アグリイノベーション大学校事業」)も本年は全国4箇所で展開することになりました。講義として、農業における自然科学の基礎知識を、実習として圃場に出ての農業の実践を行い、これまでに卒業生を100名以上輩出してきました。卒業生の進路としては、地方での就農や都市部近郊での農園付きカフェの経営、農業生産法人への就職や地元へ戻っての実家の跡継ぎなど、その進む道は様々です。しかし受講途中に断念した人や卒業後も変化のなかった人がいたことから、その反省を生かし、新たにアグリビジネス科を開設しました。さらに卒業後、自信を持って経営ができる新しい農業者を輩出することを日指し、2013年4月に関東で「アグリイノベーション大学」を設立することにしました。定員は20名のみ。本科は58・8万円、専科は7・8 万円の学費(受講料)です。他分野の専門学校並みの学費(受講料)ですが、まだに専門学校並のカリキュラムと充実した講師陣を揃え、卒業後のサポートについても手厚くしています。さらに自治体との連携も視野に入れ、大分県と協定を結びました。農家になる際の最初のハードルである地域融和の支援などをしてくれることになります。卒業後すぐにでも一歩踏み出してみよう、と思えるよう、総じて内容を充実させました。
     ところで、この大学を設立した背景には、第2次・第3次産業側からの進出が加速度的に進んでいることが大きく関わっています。近年農業が注目され、新品種の開発や新技術の発明に始まり、野菜工場や大規模農地造成などが行われているからです。ただ、私が危惧していることは、装置や販路などが整えられたとしても、結局はそれを使いこなすのは人だということ。つまり装置一つ、販路一つとしても、それらを賢く運用する人がいなければ「宝の持ち腐れ」になってしまうということです。結局は政府側による、1人当たりの総生産量を増やす為の(農作物増産への)間接的な動きに過ぎず、直接的な対策である「考えて経営できる」農家人口を増やすことにはつながらないと考えています。いわゆる農業の工業化・ 産業化が進むことは、日本の電機メーカーと同じような道をたどるでしょう。いずれ、安い海外の人件費には勝てず、世界における農業の負け組国になる恐れがあります。(もちろん気候や消費地までの距離(フードマイレージ)を理由に、工業製品と全く同じということにはならないかもしれませんが)今こそ、知識や技術を使いこなせる優秀な農業人たちを育成し、国内の地域に根差した、地域独自の特徴的な栽培方法や加工品生産方法を開発すべきではないでしょうか。そして多面的農業(第6次化農業)を自発的に行い、経営レベルで事業を軌道に乗せられるような、そんな高度な農業起業家を輩出していかなければならないと思うのです。このままでは、このグローバル化の中において、日本の農業の立場がなくなってしまいます。今まで通りの「考えることをやめさせてしまう農業」を繰り返していてはいけません。そこにもう未来はないのです。「考えて行動する農業」が今から増え、このブルーオーシャンの日本農業界を席巻していき、世界でも誇れる農業国になることを私は期待しています。
バックナンバー一覧はこちらから >
お知らせ

お知らせ

プレスリリース

メディア掲載出演実績

お知らせ
西辻一真書物コーナー