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ホーム > 西辻一真の書き物コーナー【#039】

#039【農家は風を読む職業(2013年5月初掲出)】

  • 農家は風を読む職業
     桜が咲く季節になりました。毎年この時期になると、桜の開花に合わせて稲の種まきが始まり、春夏野菜の準備が忙しくなってきます。今年は、例年よりもかなり早い開花のため、その時期に合わせて種まきをしてしまうと、苗が緒措遅霜に当たってしまい失敗してしまいます。「いつも通り開花に合わせて種をまく」事が大事なのです。つまり、情性で農業をしていては収穫物が得られないということ。農業を営む人は皆、自然や環境を感じ、隣家の人と相談し、工夫して生活を営んでいかなければならないのです。その風を感じられなかった農家は、工夫し成功した人を真似ることしかできません。すべての時期が遅れ、収穫物の収量は減り、後手に回ります。
     先日、安倍首相が「TPP交渉への参加」を表明しました。その後、私は、普段の農業を営む人たちの素晴らしさに感動する出来事を目の当たりにしました。ある若手農家は、「確かに競争原理で、私達の生活は一旦厳しくなります。しかし、これにより、農家の考え方が変わり、前向きになってくれれば いい」と話をしていました。また「一旦は海外のものが入ってくるが、消費 者がしっかりと食べ物に関する知識と理解をもっていれば、牛肉やオレンジ のように一定の消費量がキープできて、逆に、海外に日本のおいしい農産物が 出ていくきっかけになるかもしれない」と、前向きに話をしている方がいたのです。私自身、農業の観点からは、まだTPP参加の準備ができていないだろうと思っています。消費者の食に対する意識や、農家の自立の観点から考えて見ても、加盟は先延ばしにし、議論すべきだと思っています。
    そんな中にあっても、前述の若手農家の方々のように、早く風を読んで動ける人がいることを知り、少し安心したのです。さらに、こうした人たちがリーダー格となれば、日本の農業がTPPへの参加表明を仮にしたとしても、大切な要素はきちんと残り、本当の意味での強い農家がでてくるのではないかと希望を含めた新たな考えがめぐり始めました。
     しかし、ただ1点残念なことは、TPP交渉に関して、ある国会議員の方やそこに関連する方々が、「農業は魅力がない」「農業では食べていけない」と、平気でメディアで発言していることです。彼ら自身のそうした考え方が、農業全体を失墜させていくことに気づいてほしいのです。ちなみに私は、「もし農業に魅力がないと思われているのであれば、本当はそれが一番の魅力であり、そこに大きなチャンスがある」と思い、今日も農業ベンチャー魂で活動をしている次第です。
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