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ホーム > 西辻一真の書き物コーナー【#044】

#044【3回シリーズ 西辻一真が予想する日本の農業の未来 -小売編- 第1回 野菜を買う場所が変わる。(2013年12月初掲出)】

  • 人間と野菜の関係
     先日、政府から、日本の農業政策の大転換ということで減反政策の廃止、戸別所得補償制度の見直しが検討されると発表されました。これはTPP問題に関わらず、日本の農業にとって必要なことだと思います。加えて農地法の改正が進めば、農業の保護政策がほぼなくなるのです。これらが実現すれば、日本の農業は今までの保護政策路線から脱却することになり、我が国における農業の未来像は大きく変わると言えます。そこで私が想像する農業の未来を、全3回のシリーズで小売・流通・生産のそれぞれの観点からお伝えしたいと思います。
     まず「小売」の観点から農業の未来を想像してみます。現在、農業法人ブームが来ており、証券・銀行系の会社が中心となって大企業の農業参入を進めています。や過熱気味に進んでいるようにも感じられますが、ここから読み取れることがあります。将来的に、大手小売企業に関してはプライベートブランド野菜(PB野菜)として野菜を生産、販売し、既存の農家は各企業の社員になる方向に進んでいくと想像できます。
     そして、PB化が進んでいくに連れ、市場(いちば)での取扱量が減っていき、大企業に参画しない個人農家の野菜の行く先が不透明になっていくことが予想されます。逆に、職人的においしい野菜を作っている人や、変わった野菜を作っているという特徴がある農家は、中堅・個人飲食店での需要に止まるのではないかと思います。そして、新たに台頭してくると想定される小売の形態は、直売所・現地販売だと私は推測をしています。直売所は近年増えすぎていて淘汰される傾向ですが、これは洗練をされたものが残っていく過程であると私は考えています。この構図は、農業よりも小売が進んでいる衣料品関係の状況に非常に似ています。PBブランドで店舗を構える大手衣料品会社、それに対抗するセレクトショップ、この構図が農産物と同様です。そのセレクトショップ側になるのが洗練された直売所、そして農業独特の生産直売であるのです。さらに今後、野菜を購入する側の目利きが重要になってくることが予想され、農家はPBブランドとは違った路線の農産物を生産することがポイントになってくると思われます。
     従って大企業の社員にならないという農家は、より頭を使って工夫をし、創造性豊かな農家になることが必須となってくるのです。「晴耕雨耕」として晴れの日は耕し、雨の日は本を読む。そして異文化に触れたり、異業種を覗いたりして頭と心を耕すことがとても重要になってきます。今、農家には広い見識と、そこから湧き出る創造力が必要とされています。この現象を経て、農業はとても魅力ある、面白い職業になりつつあるのです。
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