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ホーム > 西辻一真の書き物コーナー【#046】

#046【3回シリーズ 西辻一真が予想する日本の農業の未来 -生産編― 第3回 キーワードは「生きる」(2014年3月初掲出)】

  • 第3回 キーワードは「生きる」
     今日は生産の立場から考えたいと思います。まず生産をする上で最初に考えなければいけないことは、「ライバルは世界の農家から隣の農家まで」であることを認識し、自分がどのポジションにいるのかを理解することだと思います。ちなみに日本の世界におけるポジションを確認してみましょう。下記の図のように、日本は世界中の胃袋という需要の中で、中堅から少し富裕層向けの農作物を作っているという図式が見て取れます。しかし一方で、世界のある人たちからすると、日本の農作物は食べてもらえない領域に存在しています。それは原発事故が原因なのですが、実際に私もそのある人たちとお話をする機会があったとき、「絶対に食べない」「自分で作るものしか信じない」という返答が返ってきて驚いた経験があります。この観点から、日本のリンゴは特別、1個1,000円!という神話を信じ、世界の富裕層が買ってくれるから輸出しよう!というのは少なくとも私はあり得ないと思っていて、通常より少し高いくらいで取引がされるのが近い将来の正しい姿だと思っています。
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     さて、日本の農家は法人化し、大規模にするべきだという議論があります。確かにこれは、中堅より少し上の層には響くと思います。その購入者の根源的欲求は「健康」であって、これは日本に対する海外のポジティブイメージが多く作用しているからです。「日本人は健康的である」「日本は真面目な国である」「日本人は慎重である」こういった良いイメージのおかげで、農作物についても「安心である」「安全である」と錯覚されていると感じています。さらに今後、私たちの作る野菜の進む道は、その「健康」イメージをイメージで終わらせないよう、そこに科学的根拠を加え、より機能性が高いことを証明する必要があると思われます。
     また、法人化しない農家や中山間地の農村はどうなってくるのかという話をすると、時々、幻の農作物を作ろうと言う意見が出たりしますが、それこそ前述の通り、神話そのものだと思います。私は、農村に新たな資源を見つけ、「生きる」ことをキーワードとした新しい農家へと変貌を遂げてはどうかと考えています。その方が経済的にも作業的にも簡単で楽しいと思います。日本の国土の70%を占める森林は、木材を切り出すくらいの価値しかないと思われていますが、本当にそうでしょうか。私は、日本の急峻な中山間地にしかできない産業がまだまだ眠っていると思っていますし、気づく人は気づいていると思います。中山間地では農作物を作るという従来の発想をやめ、自然環境を生かす新しい、イノベーティブな取り組みが今後生まれ、近々変わってくると私は予想します。そして私にも、日本の中山間地にしかできないことが見えてきました。もはや、その取組を広めていくために、当社アグリイノベーション大学校での授業の題材とし、提供を始めているところなのです。日本の農業の未来は非常に面白いと思っています。
     
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