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ホーム > 西辻一真の書き物コーナー【#047】

#047【ウクライナ問題と日本の小麦(2014年3月初掲出)】

  • 人間と野菜の関係
     ここ連日、ウクライナ情勢が不安定です。先日、ロシアへの制裁に対抗する措置としてロシア政府が農作物の輸入制限を発表していました。アメリカやEC諸国にとって、ロシアマーケットへの農作物の輸出が規制されることは、国内でのだぶつきが懸念され大きな影響があります。日本における直接的な影響はさほどないと思いますが、こうやって国際関係の拗れがすぐに農作物に関わってくることを考えると、やはり、お金や武器よりも農作物の方が外交カードとして優れていることがわかります。そして、日本国内の農作物も輸入に頼る割合をもっと少なくし、国産で賄える農業を確立しておく必要性があることがわかります。
     ところで輸入にほぼ100%頼っている農作物とロシアといえば「小麦」です。2010年にロシアは小麦の輸出制限をかけました。この時、モンゴルなどロシアからの小麦に頼っていた国は、小麦価格の急上昇によってかなりの混乱に陥り、自国での農作物栽培を検討し始めました。一方日本は、ロシアからの小麦をほぼ輸入しておらず、アメリカ・カナダ・オーストラリアからの輸入が輸入小麦全体の9割以上を超えています。しかも政府が買い入れて国内の製粉メーカーに販売をしていくという手法をとっており、農作物の中でも例外中の例外です。
     最近TPP関係でお米の関税が非常に高く、輸入しても国内で流通することがないので、これを撤廃して国内流通に乗せるのだと報道されていますが、小麦は252%の関税がかけられていて、もちろんこれはお米とは違う構造になっています。それは、小麦は民間会社が海外から輸入をするときはこの関税を支払わないといけないのですが、政府が輸入するときは無税なのです。政府は無税で輸入し、そこに手数料をのせて民間会社に販売をしています。その手数料収入が日頃の農林水産関係の予算になっているのですが、関税撤廃をしてしまうとなくなってしまうため政府も考えどころ、というのが小麦の関税の構造になっています。お米にばかり目がいきがちなTPP交渉ですが、年間で国民1人が食べるお米の量は平均で約60キロ、小麦の量は約30キロ、2番目のものに目を向けてみるということも日頃から意識しておくと新しい発見があるのではないかと思いました。
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