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2023.10.03「2023年度日本農村生活学会大会(第71回大会)」参加レポート


 

2023年9月30日(土)~10月1日(日)に開催された2023年度日本農村生活学会大会(第71回大会)。

開催第1日目に行われたシンポジウムに、マイファームの「女性の農業活躍推進事務局」も参加してまいりました。

下記、参加レポートを掲載いたします。

 

▼テーマ

「女性が農業で活躍するための条件―現状と課題、政策支援の方向―」。

 

▼開催地

神奈川県藤沢市(日本大学生物資源科学部)

 

▼主催

日本農村生活学会

 

▼内容

大会実行委員長である川手督也氏(日本大学)におけるシンポジウム座長解題からスタートした本会。

続いて、伊藤里香子氏(農林水産省)による「農業における女性の活躍推進に向けた施策展開」をテーマとした基調講演の後、3名による報告が行われました。報告内容と報告者は以下の通り。

 

①「酪農経営の多角化と私の夢」浜田亮子氏(有限会社浜田牧場・ジェラート専門店ジェラテリアベガ店長)

②「都市農業における女性農業者の実態と社会参画」髙地紗世氏(明治大学)

③「農村女性起業の軌跡と展望」澤野久美氏(農研機構)

 

その後、休憩を挟み、中丸(稲垣)京子氏(農研機構)から「農業・農村における女性ネットワーク形成の変化と課題」についての発表があり、最後は登壇者全員による集合討論が行われました。

集合討論では、主にネットワークの形成とSNS利用について活発に意見交換がなされました。

 

▼所感

冒頭の座長解題の中でも「ミクロの元気、マクロの危機」として触れられておりましたが、この数年で我々マイファームが事務局として取り組んでいる「農山漁村女性活躍表彰」や、「農業女子アワード」等の受賞者の皆さまを思い返してみても、先進的かつ革新的な取り組みをされている女性農業者が少なからずいる一方、マクロの視点で見ると、女性の農業労働力については年々減少しているという実態があり、その要因は複雑に絡み合っていることを再確認する場となりました。

 

農林水産省の伊藤室長から基調講演内でご紹介があった女性農業者の活躍推進に係る各種施策におきましては、令和2年度「農業労働力確保緊急支援事業のうち女性の活躍推進対策」事業以降、令和5年度「女性が変える未来の農業推進事業」に至るまで、弊社は実施主体として農業に従事する女性たちの活躍推進に関わる取り組みを3年に渡り進めてまいりました。

 

これらの施策の一環として、女性農業者にとって働きやすい環境整備をハード面、ソフト面の両軸で進めていくとともに、新たな担い手の確保のため、農業自体の、また農業界で活躍されている多くの女性やその取り組み等の情報発信に、今後より一層注力していく必要があると感じております。

 

改めて、これらの取り組みに対する責任と使命を認識し、女性農業者のより素晴らしい未来のために、引き続き取り組みを遂行していきたいと考えます。