よくあるご質問
Q食品寄附ガイドラインとは何ですか?
A 消費者庁「食品寄附ガイドライン 」は、フードバンクや子ども食堂などの団体に食品を寄付する際に、食品の安全性を確保しつつ円滑に寄付を進めるための指針をまとめたものです。このガイドラインは「食品の寄付を制限するもの」ではなく、むしろ「安心して寄付を広げるためのルール」です。ガイドライン内の序章 第1 ガイドラインの背景・目的にも「食品寄附関係者がこれを活用することでその活動の信頼性・透明性・継続性を図ることにより、食品寄附への社会的信頼を高め、もって、食品寄附を促進することを目的とするものである」と記載されています。
Q食品寄付ガイドラインを遵守することはなぜ大事ですか?
A食品寄附ガイドラインを遵守することは活動の信頼性を高めるとともに以下の理由でとても重要です。
1. 信頼性の確保
行政(消費者庁)が示すガイドラインに沿って運営することで「安心・安全な団体」という証明になります。
食品寄贈を検討する企業や生産者にとって、法的リスクや衛生面の不安を軽減できます。
2. 食品提供者(企業・個人)への安心感
ガイドラインには 食品安全・衛生管理・賞味期限管理・アレルギー表示 などが明記されているため、食品提供者が安心して寄贈できます。
結果として 企業からの寄贈が増える可能性があります。
3. 行政・自治体との連携のスムーズ化
市区町村や社協がフードバンクに委託や連携を検討する際、ガイドライン遵守は 「最低限の安全基準を満たしているか」 のチェック項目になります。
助成金・委託契約の条件に含まれる場合もあります。
4. リスクマネジメント
食中毒や異物混入などが起きた際に、ガイドラインに基づく記録・トレーサビリティがあれば、団体の責任を限定できます。
適切に管理していれば 賠償リスクを最小化できます。
5. 助成金・寄付金の獲得で有利
企業CSRや財団の助成金審査では「安全管理体制」が重要視されます。
ガイドライン遵守は「エビデンス」として提出できます。
Q基礎的な内容が学べる教材や資料などはありますか。
A以下、フードバンクオンライン研修動画で基礎を学ぶことができます。
・消費者庁「食品寄附ガイドライン」に基づいた食品衛生管理の基本的な考え方
・フードバンクの品質・衛生管理について
・フードバンク運営のきほんのき 食品衛生管理の基本的な考え方
Q衛生管理記録表は何を記入したらいいですか?
A清掃記録、食品取扱者の記録、食品保管場所(冷蔵庫・冷凍庫を含む)の温度記録などです。ツールを活用してみてください。
Q衛生管理のマニュアルはあるが、徹底するのが難しいのでアドバイスをください。
A難しいと感じる要因を分析し、できるようにするためにどういう工夫ができるか考えてみましょう。基本的に「意識付け」より「仕組化」できると徹底しやすいです。
Q衛生管理記録表の活用が難しいのでアドバイスをください。
A難しいと感じる要因を分析し、できるようにするためにどういう工夫ができるか考えてみましょう。活動に合わせて記録表のフォーマットを改訂してもOKです。改訂を続けながら自分たちが使いやすい記録表を作ってみてください。
Q衛生管理記録をつけるメリットを教えてください。
A記録があると、衛生管理を適切に行っている証明ができます。万が一食品事故が起きた場合に証拠として活用できるだけでなく、企業が食品寄贈を決める際にもアピールポイントになります。また、衛生管理に問題がないか振り返りを行うための資料になります。
Q衛生管理活動(食品取扱者の健康、清掃、各冷蔵庫・冷凍庫の温度)の記録はなぜ必要ですか?
A記録があると、衛生管理を適切に行っている証明ができます。万が一食品事故が起きた場合に証拠として活用できるだけでなく、企業が食品寄贈を決める際にもアピールポイントになります。また、衛生管理に問題がないか振り返りを行うための資料になります。
Q掃除記録はなぜ必要ですか?
A記録があると、衛生管理を適切に行っている証明ができます。万が一食品事故が起きた場合に証拠として活用できるだけでなく、企業が食品寄贈を決める際にもアピールポイントになります。また、衛生管理に問題がないか振り返りを行うための資料になります。
Q食品衛生管理者は必要ですか?
A食品衛生責任者?フードバンク衛生管理者?(食品衛生管理者は設置不要です。)食品は人の健康、命に関わります。食品の取り扱いについて科学的根拠をもって判断できる責任者はフードバンク活動において必須の人材です。
Q食品衛生管理の意識向上のためのアドバイスをください。
A運営ミーティング時など定期的な話し合いの議題の中に衛生管理の時間を設けることをお勧めします。チェックリストを活用して、改善方法を団体内で検討してみてください。
Q倉庫内の温度や湿度を把握について、何から始めればよいでしょうか?
Aまずは温度計、湿度計の設置をおすすめします。そして、計器を毎日定時にチェック、記録します。温度湿度が年間を通じ、保管する食品に応じた適正な範囲に保っていることが大切です。
Q温度計はひとつで大丈夫ですか?
A温度計が正しく作動しているかを確かめるために、最低2つの設置をおすすめします。
Q温度計が壊れていないかの定期的なチェックは必要ですか?
A温度計が正確に作動しているかの確認も年1回お願いします。
Q冷蔵庫・冷凍庫の内部をパンパンに詰めすぎても大丈夫ですか?
A冷蔵庫は、容量の7割を上限として、冷気の吹き出し口にはものを置かないようにすることが大切です。 冷凍庫は、容量の8割を上限として、隙間なく入れることで冷凍効率を高めるとされています。 また、冷蔵庫・冷凍庫の外部に備品などが置いてあると、冷蔵庫・冷凍庫の放熱を妨げ庫内温度の上昇につながりますので隙間を空けておくことをお勧めします。
Q冷蔵・冷凍食品の取扱を検討しています。メリットとデメリットを教えてください。
Aメリットは提供食品の多様化(利用者の満足度向上)デメリットは食品衛生管理の難易度の増加です。常温保存食品より劣化が早いので在庫管理、温度管理、施設衛生管理はより高いレベルが求められます。
Q常温保存品であっても、高温になる場所で取り扱いの注意が必要な食品はありますか?
A生鮮果実(米含む)・野菜・ナッツ類・チョコレートなどの保存温度は15℃以下です。食品の保存温度はガイドラインp.118に記載がありまます。
Q倉庫入口に軒は必要ですか?
A倉庫入口に軒がつけられると雨天時食品の水濡れリスクを下げると同時に、靴を保管庫に置かずに済みます。
Qゴミ箱はふた付である必要がありますか?
A特に生ごみは微生物や害虫の繁殖源となりますのでふたつきにしましょう。繁殖させないようこまめに捨てることも大切です。
Q倉庫の窓には遮光するもの(カーテンやブラインド)は必要ですか?
A食品を保管する倉庫の日差しが強い場合は、遮光カーテンの設置をおすすめします。温度計測を行い、遮光カーテンにより温度上昇が防げているかどうかも確認が必要です。
Q飲食と喫煙の場所は指定すべきですか?
A食品保管エリアでの飲食は食べこぼしなどによる食品保管エリアの汚染リスクを高めますので、食品保管エリアとは分ける必要があります。 食品保管エリアでの喫煙は食品へ臭いが移ったり灰が入ったりすることで汚染リスクを高めますので食品保管エリアとは分ける必要があります。(食品保管エリアで喫煙する人っているんでしょうか・・・喫煙はなくても良いような気がします。)
Q薬品や洗剤類と食品を同じ場(隣同士)に保管しても問題ないですか?
A薬品や洗剤類がこぼれるなどして食品が汚染されるリスクがあります。スペースの都合上、薬品を食品の近くに置かなければならない場合の薬品の保管は、食品の隣より、食品の下段の方が良いでしょう。ただ、臭いの強い薬品等は臭いが食品に移り、それも汚染となりますので、離して保管する必要があります。
Q企業からの寄贈食品で「賞味期限の記載がないもの」「外装にしか賞味期限の記載がなく、小分けにするとわからなくなるもの」はそのまま配布して問題ないですか?
AFB、FP等の活動においても食品表示法が適用されますので、そのまま配布はできません。 食品表示基準にそって情報表示を行った上で配布可能となります。
Q賞味期限と消費期限の違いを教えてください。
A消費期限:期限をすぎたら食べないほうがよい期限
賞味期限:おいしく食べることができる期限
Q賞味期限が切れた食品の扱いはどのようにしたらよいですか?
A賞味期限切れ食品の提供にあたっては、次の4点に留意する必要があります。
①容器包装に破損がなく、適切に保存されているか
②提供元による科学的根拠があるか
③提供先と事前に合意を得ているか
④提供先の尊厳に配慮できているか
まずは、賞味期限を切らさないような在庫管理が大前提です。
【参照 食品寄附ガイドライン 第一版 P33】
Q衛生管理の床から30センチの根拠を教えてください。
A床が濡れていた場合、水はねを防止できる高さです。乾燥状態であれば、その限りではありません。
Q基礎的な内容が学べる教材や資料などはありますか。
A以下、フードバンクオンライン研修動画で基礎を学ぶことができます。
・食品提供とロジスティクス(場所・輸送手段と在庫管理)における基本的な考え方
・物品管理の基本的な考え方(受け入れから提供まで)
Q在庫管理や入出庫管理に便利なツールはありますか?
Qフードバンク活動を始めたいと思っているがどこに相談すべきかわらないのでアドバイスをください。
Aまずはお住まいの地域で既存のフードバンクを探してみてください。
また地元の社協に相談すると既存の食支援ネットワークを紹介してくれることがあります。
他には全国のネットワーク組織(日本フードバンク連盟、全国フードバンク推進協議会等)のHPから問合せをしてみてください。
Q気軽に聞ける税理士がいません。NPOの経理や税金について知りたです。
A「税務相談センター」等が各市町にあるので問い合わせをしてみてください。
Q基礎的な内容が学べる教材や資料などはありますか。
A以下、フードバンクオンライン研修動画で基礎を学ぶことができます。
・食品寄贈量を増やすための広報・発信
・寄付を集める目的と目標を正しく定めよう
QSNSはどのように活用すれば効率的ですか?寄付につなげるためにはどのようなSNSを活用すれば良いですか?
ASNSはすぐに結果やフォロワー数の増加にはつながりにくいため、途中で更新をやめてしまう団体を多く見受けれますが、継続的な発信がとても重要です。寄付を検討している個人や企業は最初に団体のホームページやSNSを検索することが多いため、定期的にHPやSNS等を更新することで団体の活動をリアルタイムに知ってもらうことができます。定期的に活動レポートを掲載することで活動に共感する人が増え、寄付につながったケースは多くあります。諦めずに定期的に更新をしてください。
QNPOの広報・発信の考え方や内容充実についてのアドバイスをください。また、どういうPRやコミュニケーションをすれば良いですか?
ANPO広報は、単に「情報を伝えること」ではなく、「共感を生み、行動につなげること」がゴールです。NPOが社会に貢献する活動を広く伝えることで、支援者の獲得や認知度向上、そして資金調達にも大きく影響します。そのため、広報の戦略や発信内容を充実させることは非常に重要です。
1. 広報の基本的な考え方
目的を明確にする
・「知ってもらう」→ 認知向上
・「理解してもらう」→ 共感・信頼獲得
・「行動してもらう」→ 寄付・参加・協力
誰に伝えるかを絞る
・寄付者候補(個人・企業)
・ボランティア希望者
・行政・地域住民
“共感ストーリー”を軸にする
データや実績だけでなく、「なぜ活動しているのか」「どんな人の人生/生活が変わったのか」を物語として伝えると、人は動きやすいです。特に成果の可視化は重要で、支援者は自分の寄付や支援がどのように使われているのか、具体的な成果を知りたいと考えています。そのため、NPOは自らの成果をわかりやすく可視化することが大切です。
Q受益者に対する広報やアプローチ方法をアドバイスください。
A近年は社協や行政を通して食品の受け入れ先を紹介してもらうケースが増えてきていますが、福祉施設等に電話やメールで直接連絡し、団体の活動を丁寧に説明し、合意書を交わした上で食品の寄贈がスタートするケースも多いです。
Q基礎的な内容が学べる教材や資料などはありますか。
A以下、フードバンクオンライン研修動画で基礎を学ぶことができます。
・寄付を集める目的と目標を正しく定めよう
・寄付集めは仲間集め。支援者目線でコミュニケーションを考えよう
・ファンドレイジングを支える組織基盤と考え方。フードバンク山梨の実践
・助成金獲得への第一歩 フードバンク事業の企画立案のコツとは
Qクラウドファンディングを検討中です。クラウドファンディングのメリットとデメリットを教えてください。
A<クラウドファンディングとは>
クラウドファンディングとは多数の人による少額の資金により他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことです。
【消費者庁の説明】
<クラウドファンディングのメリットデメリット>
・メリット:調達ハードルが低い/少額から支援あり/広報効果・認知度向上につながる/プラットフォーム利用で簡単にできる
・デメリット:達成率が低い/手間と時間がかかる/プラットフォーム利用時の手数料が高い/報告業務などが発生
Q助成金への応募を考えていますが、どれに応募していいかわからないです。
A助成金情報ポータルサイトを活用してみてください。
例えば以下のようなサイトで、現在募集中の助成金・補助金を検索できます。
・助成金なう(JCN)
・CANPAN(カンパン)
・市民活動情報センター
・ふるさと財団
・地方自治体・都道府県のHP
その他:農林水産省のサイトやJAPIA、WAM、赤い羽根、日本財団等のサイトを定期的にチェックをしてください。また助成金情報を発信している団体のメルマガへの登録すれば定期的に情報が送られてきます。
Q個人寄付者の会員を増やすにはどうしたらいいですか?
A弊社の基礎セミナー でも取り扱っております。参考にしてください。
Q他団体の活動状況を伺いたいです(リスクマネジメントや利用者のモラルハザード対応)
A弊社のフードバンク活動事例集を参考にしてください。
Q困窮世帯とは判断がつかない世帯から食料支援の要求があった際の対応について、他団体はどうしているのか知りたいです。
A他団体の例を聞かれる質問は「団体名は伏せていくつか紹介(解説はしない)」
①団体A:要求があった際は分け隔てなく渡す
②団体B:1回目は誰にでも、2回目からは◯◯の確認or申請状況確認
③団体C:判断は行政に任せる
④団体D:社協や行政につなぐ
Q受領書は必要でしょうか?なぜ必要かその理由も教えてください。
A1. 寄付者にとっての証明
寄付者(個人・企業)が 寄付した事実を証明 できる
企業の場合、CSR報告や税務申告(寄付金控除や経費計上)の根拠になります。
2. 団体の記録管理
物品の種類・数量・提供日などを記録でき、 在庫管理や会計報告に活用 でききます。助成金や行政への報告資料としても重要です。
3. 信頼性・透明性の向上
「受領書を発行する=管理がしっかりしている団体」として 寄付者や社会からの信頼を高めることができます。
食品や物品の寄付は現物であるため、金銭寄付以上に透明性が求められます。
4. リスク回避
受領書があることで、 誤解やトラブルを防ぐ証拠 になります。受領書に内容・数量を明記することで、寄付後の紛争や問い合わせに対応しやすくなります。
Q食品企業から寄贈を受ける際の契約書のサンプルはありますか?トレーサビリティの方法についてもアドバイスください。
Q食品の寄贈量を増やすにはどうすればいいですか?
A食品寄附ガイドラインを遵守することで、食品の寄付をすでに行っている、または検討中の企業からの信頼が上がり、寄贈量の増加につながります。同時に企業からの信頼を獲得するには地道な広報活動(SNS等で発信)で、共感を得ることが必要不可欠です。 弊社の基礎セミナーでも取り扱っております。参考にしてください。
Q基礎的な内容が学べる教材や資料などはありますか。
A以下、フードバンクオンライン研修動画で基礎を学ぶことができます。
・企業など食品寄贈者を含めた地域連携
・寄付集めは仲間集め。支援者視点でコミュニケーションを考えよう
・ファンドレイジングを支える組織基盤と考え方。フードバンク山梨の実践
Q他のFB団体との連携を増やすにはどうすればよいですか?
Aまずは最寄りのフードバンクにコンタクトを取ってみてはいかがでしょうか?最寄りのフードバンクがわからない場合は社協や行政に問い合わせてみるか、農林水産省のHPでフードバンク活動団体一覧(令和7年9月30日時点)にて確認ができます。 また、フードバンクの全国組織(全国フードバンク推進協議会や日本フードバンク連盟)へ問い合わせをすることもできます。
Q行政や社協との上手な連携例はありますか?
A行政連携をすすんでいる事例として専門家派遣活用した団体「フードバンクあしかが」を事例集(2023年度版)に掲載しております。参考にしてください。