活動進捗(ブログ)

北海道地域ネットワーク強化事業

 

2022年12月14日、北海道札幌市の市民活動プラザ星園にて「北海道のフードバンクネットワークについて考えるシンポジウム」が開催されました。北海道におけるフードバンクに関係する団体間のネットワーク強化事業としてNPO法人フードバンクイコロさっぽろが主催。当日は会場とオンラインをあわせて90名を超える参加があり、北海道のフードバンク団体・行政・企業等の担当者がお互いを知る機会となりました。

 

北海道には19のフードバンク団体がありますが、北海道という広さもあり、お互いの連携が希薄なままこれまで活動を続けてきた背景があります。シンポジウム開始前の約1時間は情報交換会として、これらのフードバンク団体等が集まり自己紹介の時間も。旭川や苫小牧など北海道内各地から担当者が参加し、お互いの活動内容について発表しました。

 

シンポジウムでは、静岡県より認定NPO法人フードバンクふじのくに事務局次長の鈴木和樹さん、岩手県より認定NPO法人フードバンク岩手事務局長の阿部知幸さんを講師に迎え、他地域のネットワーク事例を学びました。続いて主催のNPO法人フードバンクイコロさっぽろ代表の片岡有喜子さんからは、孤立しがちな北海道のフードバンクの現状について発表も。その後行われたパネルディスカッションでは参加者からの質問も飛び交い、活発な意見交換がなされました。

 

参加者からは「他団体がどのように活動しているのか知りたいと思っていました。顔を見て話せる機会は貴重」「活動を始めたばかりで不安な部分が多いのですが、相談できる先ができそうでうれしい」など多くの喜びの声がありました。またフードバンク団体同士のつながりだけでなく、企業が地域のフードバンク団体を知るきっかけにもなり、企業からフードバンク団体に食品提供の相談が届くなど早速新たな動きが生まれています。

 

主催団体の片岡さんは「これまで北海道にはフードバンク団体同士のネットワークがなく孤独を感じていました。今回初めて顔を合わせる方が多いので、これをきっかけに関係性をつくっていきたい」と語りました。

 

 

 

本事業では、シンポジウムの準備や開催にあたる支援、またネットワークづくりに詳しい専門家を派遣する等の支援を実施しています。

 

事務局より

(農林水産省フードバンク活動強化 緊急対策委託事業)