マイファームタイムス つくる通信|夫婦で移住【後編】

2019年11月20日

インタビュー

つくる通信|夫婦で移住【後編】

この記事は、つくる通信バックナンバー 2019年10月号“夫婦で移住”より転載しております。

農の学校受講生 古谷浩二郎さん・幸子さん(ふるたにこうじろう・さちこ)インタビュー

#何でもない日常をキリトル

人と繋がるという意識の変化はお二人のInstagramにも現れている。

「Instagramを始めとするSNSは丹波に来てからです。それまでは、自分のこと呟いて何なん?みたいに思ってました。でも、丹波で誰かと繋がったりする内に、『自分が何者なのか』ってことを発信しなきゃと思って始めたんです。それに田舎は素材がたくさんあるから面白いですね。生まれ育った人には気づかないことがたくさんあると思うんです。楽しんで発信しているだけなんですけど、最近では丹波市内に研修とか遊びに行った先々で『あ、Instagram見てます!』とか『tambarin6さんですね!』ってなってきました」

古谷さんのInstagramの写真投稿を見ていると、田舎の何でもない道だけど自分が好きな風景や、田舎なのにオシャレなカフェがあるシーンや、農業を通して自分たちが驚いたものなど何気ない日常を切り取るように投稿しているのがよくわかる。しかもそれが楽しげなのだ。

実はお二人を取材するきっかけになったのも、Instagramでたまたま見かけた投稿がとても楽しそうだったからである。Instagramでは各投稿の検索に『#(ハッシュタグ)』というものを付けて投稿する。最近の傾向として『#何でもないただの道が好き』や『#何でもないような事が幸せ』などの投稿が特に若者の中で流行っている。

もちろんスペシャリティなことも素晴らしいのであるが、日常の中にある些細な幸せの魅力が最先端技術を通して再確認されているのだ。未だにマスメディアの力は大きいが、個人も力を持つことができる現代において大事なのは、媚びないリアルさであり、当事者の大切なものへの気持ちが具現化した世界観であり、それらを通しての繋がりである。古谷さん夫妻がアカウント名『@tambarin6』として切り取り、発信するその幸せは地域の人を超えて、全国の同じ価値観を持つ人の心へ届いているに違いない。

学んだからこそ

移住し、農の学校に通い始めてからの変化について伺った。

「まずは人付き合いですね。今月は登場人物が多かったです!都会と違って人と関わらないと生きていけないとわかってたので最初から自治会にも入ったんです。そうすると、コミュニティの結びつきが強い分、集まる人が自然と増えていってますし、差し出された機会はできる限り掴もうと意識してます。あとは、農業をやりだしてご飯を食べる量が増えました(笑)以前はお米2kgが全然減らなかったのに、最近は10kg単位をお隣の農家さんから直接買っています」

「それと、農の学校に通ったり、農家さんのところで話したりして1番良かったのは、農業で稼ぐというのは簡単ではないって学びですね。最初は全日制の学校に一年通えば翌年には農業ができると思ってたけど、それだけでは全然足りない。受け身だと情報も経験も足りないから自発的に動いてます。少量多品目がいいなと思ってましたけど、全部を1年では体得できないので、ある程度品目を絞って、経営的に安定する軸を作ろうと思い始めました」

人付き合いがあまり好きではなかった二人が人付き合いを積極的に行い、当初の想定とは違う新規就農への計画を考えないといけない。それは辛い選択になっていないのだろうか。もし同じ境遇の人がいたらオススメできるのだろうか。ストレートに訊いてみる。

「都会から移住したい人がいたらどこまでを受け入れられるかだと思います。収入面なのか、人付き合いなのか、今この安定なのか。責任重大なので気軽にオススメはできませんが、私たちにはすごくマッチしました。だからストレスフリーですね!人付き合いも楽しくなりましたよ。農業に関しては起業して経営者になることだから地に足つけて続けることが大事だと思っています。5年10年あればなんとかなると思っていますよ!」

移住の夢に大事なのは自主性と学び続けること、そして信じることのようだ。

文・写真/松嶺仁宏


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