マイファームタイムス 自産自消、中国へ!マイファームチャイナの挑戦

2021年7月8日

スタッフコラム

自産自消、中国へ!マイファームチャイナの挑戦

皆様、こんにちは!
マイファームの許 尓東(キョ ジトウ)と申します。

私は中国出身で、マイファームの海外事業部に所属しており、マイファームが「マイファームチャイナ」として2018年から始めた、中国での事業展開に携わっています。

今年の1月から、私は山東省青島市にあるプロジェクトの現場に行き、5ヶ月間の現地駐在の機会をもらいました。

今回は、その青島(チンタオ)でのプロジェクトを中心に、マイファームの中国での事業展開をご紹介させていただきます。
最後までお読みいただけますと幸いです。

 

中国に広がる「自産自消」

 
マイファームが創業当初に立ち上げたビジネスモデル――「体験農園」はついに海を渡って、中国の土地にも種を撒いていきます。

「人と自然の距離を近づけていき、自産自消ができる社会へ」
このビジョンのもと、新たなチャレンジに臨みます。
 
場所は中国山東省青島(チンタオ)市。

山東省といえば、多くの農産品を日本に輸出する産地であり、中国で最も農業が発展している省だと言われています。
また、青島市は中国国内有数の観光都市として、青島ビールやハイアール(Haier海爾)といった世界のブランドを持ち、製造業、観光業及び文化産業が盛んな街となっています。

 

↑青島市街の様子
(出典:http://sd.dzwww.com/sdnews/202005/t20200510_5724818.htm)
 

その青島市近郊にある「蔵馬山」と呼ばれる山の麓に、500余りの区画を持つ「丘田」と呼ばれる体験農園があります。
マイファームチャイナはその設計、運営面で、パートナーとして携わっています。

中国人が欧米などの海外で暮らしたら、「みんな庭の花壇を壊して菜園にしてしまう」とよく笑われることがあります。

それはやはり、農耕民族のDNAが現れているのではないかと思います。
「定年後は菜園付きの家に住み、田園生活を楽しみたい」というのは、多くの中国人の夢です。

そのニーズを敏感に捉え、中国トップクラスの大手不動産企業である融創グループは、この蔵馬山で菜園付き住宅街を開発しました。

都市から離れた静かな山の麓での田園生活に憧れて、多くの人がここに集まってきました。

 

↑丘陵に囲まれた田園により「丘田」と呼ばれる青島の体験農園
すぐそばに利用者たちが住む住宅街がある(画面左上)
 

そこに、約2年前、我々マイファームチャイナがマネージャーとして入ることなりました。

日本で13年間行ってきた体験農園事業のノウハウを生かしながら、現場設計、人材育成、運営管理や企画制作に取り組んでいます。

しかし、全てのノウハウがそのまま現地に適応できるわけでもないので、現地の状況や習慣などに合わせながら試行錯誤を繰り返して進めています。

例えば、日本人一人当たりの年間野菜消費量は91.1㎏であるのに対して、中国人は377.17㎏。
なんと中国人は日本人の4倍の野菜を消費しています。

 

(出典:https://ourworldindata.org/grapher/vegetable-consumption-per-capita)
 

そのため、日本のマイファーム体験農園では「1区画 15㎡」が定番の面積ですが、それでは中国では物足りません。

ただ、作る野菜の量が増えればその分の作業量も増え、利用者の負担が大きくなるため、単に区画面積を増やせばいい、とはなりません。
もちろん、複数の区画を借りる手もありますが、その分の利用料金もかかり、野菜単価の低い中国では解決策になりません。

そこで我々が考案したのが、「シェアリング区画」「ポイント制度」を作ることです。
まだ貸し出されていない区画をみんなで耕して、貢献度によりポイントがたまり、収穫時はそのポイントを使って野菜が交換できる制度を作りました。

ポイントが足りない場合は現金でも購入できるようになり、ポイントが余った場合は、種や肥料への交換や、イベント参加費などに充当することもできます。
これによって、放置区画が減り、利用者の参加度と満足度が上がり、一石二鳥の効果がありました。

 

↑シェアリング区画で野菜を収穫している利用者たち
 

他にも、農業体験自然教育のイベントを開催したりしています。

中国の利用者たちが満足する体験農園サービスができるまで、そして「自産自消」の花が中国各地に咲き誇るまで、我々チャイナチームは日々頑張っています。

 

↑体験農園で栽培指導を行っているマイファームチャイナのスタッフ

 

中国から日本に伝わってきたお茶は、また中国へ

 

マイファームチャイナが中国で取り組んでいるもう一つの事業として、「お茶」の生産と商品開発があります。

お茶は中国から日本に伝わってきたことを知らない人はほとんどいないでしょう。
実は最近世界中に流行っている抹茶も日本人が発明したものではなく、中国の唐から宋の時代まで中国人の中で流行っていたお茶の飲み方です。
今の中国人のほとんどがこれを知らないですし、抹茶を飲む人もほとんどいなくなりました。

近代に入ってから、日本人は科学的な栽培方法を発展させたうえ、商品開発と販路開拓にも成功し、日本茶のブランドを世界中に広がってきました。
お茶の栽培技術のマニュアル化が進み、栽培の機械化により品質が均一なお茶の大規模栽培管理が実現できました。

また、昔から点(た)てて飲んできた抹茶を、スイーツに使ったり「抹茶味」の食品として売り出すことが成功して以来、その人気は止まりません。
2001年にはスターバックスが「抹茶クリームフラペチーノ」の販売を開始するなど、次第に「抹茶」が味の定番として広く認知されることとなりました。

中国人に忘れられた抹茶を蘇らせたのが、日本人の知恵と努力です。

このような背景から、中国から日本に伝わってきたお茶は、ノウハウとアイディアをいっぱい積み重ねた上で、また中国へ逆輸出されることになりました。

 

↑青島茶園現場
 

前述の体験農園「丘田」の側の山に、約37ヘクタールの茶園が広がっています。
元ゴルフ場の跡地を利用して、茶園に改造した場所です。

そこで、お茶の栽培から茶葉の加工、抹茶の生産と商品開発にマイファームチャイナは取り組んでいます。

ここ青島の現場では、年間降水量が800㎜未満で乾燥しているうえで、極端最低気温がマイナス15度になるなど、お茶の栽培に最適な環境ではありません。より一層の高い栽培管理技術が求められています。

例えば、日本の茶園では使われていない点滴チューブ灌水による乾燥対策や、ビニールトンネルによる防寒対策など、現地ならではの栽培技術を試行錯誤しながら進めています。

また、今年6月には、抹茶の試し生産にも成功しました。

これからどのような中国ならではの抹茶商品が開発できるか、非常に楽しみです。

 

↑石臼で挽いた抹茶


↑お茶摘みイベント


↑抹茶づくり体験イベント

 

今後のマイファームチャイナについて

 
今回紹介した青島での体験農園や茶園のプロジェクト以外にも、上海での屋上菜園プロジェクトや自然教育プロジェクトなど、マイファームチャイナは中国で多くの事業を展開しています。

中国の広い大陸には、まだまだ大きなチャンスとチャレンジが待っています。

私も中国出身とはいえ、まだまだ知らないことがいっぱいあると思いますが、少しでも多くのことを皆様にご紹介できればと思います。

 


↑自然教育イベントの様子
 

また機会がありましたら中国での事業についてのブログを書きたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!


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