マイファームタイムス スタッフコラム│春、出会いと別れの季節。当社初の新卒の7年間

2024年4月18日

#スタッフコラム

スタッフコラム│春、出会いと別れの季節。当社初の新卒の7年間

こんにちは!
マイファームかぜユニット(広報部)の岩本です。

春です。
春は「出会い」「別れ」の季節。

この春から新卒入社し、社会人生活をスタートされた方も多いことと思います。
マイファームにも新卒・中途含め新しいメンバーが増えました。

その一方で、退職し、違う道を選ぶ人もいるものです。

退職する理由には、ポジティブなもの・ネガティブなもの含め様々あると思います。
当社ではメンバーが自分の「本当にやりたいこと」を本気でやることが大事だと考えており、退職・転職もその1つの選択であると前向きに捉えています。
そのため、実際に当社への志望理由を「武者修行のため」と話す20代の若手社員も多くいます。

この春、マイファーム初の新卒入社だったメンバーが、次の場所へと旅立っていくことになりました。
今回はそんなメンバー本人による卒業ブログを通して、7年間の思いと成長を一緒に感じていただければと思います。

 

● ● ●

 

みなさん、こんにちは!
マイファームの勝又(かつまた)です。
社内のメンバーからは「かっちゃん」の愛称で呼んでいただいています。

私は2017年にマイファームとしては初めての新卒として入社し、入社時から貸農園事業の「体験農園マイファーム」の運営に携わってきました。

そしてこの度、5月末を以て丸7年働いたマイファームを退職することにしました。

直接ご報告させていただいた方もいらっしゃいますが、全ての方にお伝えさせていただくことが難しく、このような形での突然のご報告となってしまったみなさま、申し訳ありません。

今までの感謝も含めて、ブログを書かせていただきます。
 

■マイファームに入社したきっかけ

 
入社のきっかけは、大学時代の友人の「マイファームでやりたいことできるよ」という一言でした。

学生時代は農学部に入学し、「農業で国際支援をしたい」と思っていたこともあり、居酒屋などに貼ってある「地球一周の船旅」のポスターに惹かれ、「海外を見に行こう!」とピースボートに参加しました。

ピースボートでは、船旅の船代を無料にするためにボランティアスタッフとして約3ヶ月間ほぼ毎日ポスター貼りをしていました。
各エリアにセンターがあり、「船に乗る」という同じ志を持ったメンバーが老若男女関係なく通っていて、みんなで励まし合ったり、ご飯を食べたり、大きな家族みたいで、センターでの時間がだいすきでした。

船内での生活は自由なので、年齢関係なく、自分の特技を活かして教室を開く方や興味のあるイベントに参加する方、それぞれが自由過ごす環境がすごく居心地が良かったです。

ピースボートに参加したことで、「自由だけど家族みたいな温かいコミュニティをつくりたい」という想いと、「農に関わることがしたい」という想いが重なり、

「少しでも多くの人が野菜作りをする環境や、体験できるコミュニティを作りたい」
「毎日は難しくても、日常のどこかで、ふとした時に自分の食べている食材について考える時間を持って欲しい」

と思っていました。
友人にその話をしたところ、やりたいことにぴったりなことをしている会社が「マイファーム」だと教えてもらいました。
 

△ ピースボードに参加したときの思い出の写真です

 

■これまでの7年間の軌跡

 

<体験農園マイファーム>

 
2017年、関西配属で新卒入社をしました。
担当は、体験農園マイファームの運営です。

私が入社した当時は西辻社長が部長業も兼任しており、関西エリアの農園担当の社員は私1人だったため、日々の業務については主に体験農園のベテランのアドバイザースタッフ(通称AD)に教えていただきました。

そのため、農園で直接お客様(マイファーマー)とお話する機会やADの意見を直接聞くことができ、改善できる所は日々積極的に変えていきました。

ADは各エリアで直接マイファーマーに対峙し、農園の魅力を発信してくださるメンバーです。
年齢層は20代~70代と幅広いですが、みなさん個性豊かで「農」への愛情深い方々ばかりです。
運営をしていく中でいろんなご意見をいただくこともありますが、「農園を良くしたい!」という同じ想いを持った最高の仲間だと思っていますし、本当に感謝しています。
また、全農園がとある目標を達成し、ADも含めてみんなでお祝いができたときは本当に嬉しかったです。

私は各農園が「それぞれ1つの村」と思っており、各農園の雰囲気の違いがだいすきです。

AD、マイファーマー、その土地、オーナーさんの想い、それぞれの条件が重なってできる雰囲気がマイファームの農園の魅力だと思っていますし、今後も各地に農園が増えて欲しいと思っています。
 

△ 京都にある西山農園。田んぼに囲まれた中にあり、開放的な雰囲気です

 

<兵庫県養父市での養蜂事業>

 
2017年当時、上記の体験農園の業務に加え、養蜂(ようほう)の業務にも携わっていました。
兵庫県養父市にて、耕作放棄地を耕し、ミツバチの蜜源を植え、管理し、実際に商品にしていました。

畑は竹が生えていて簡単に耕すことができないなど、大変さはありましたが、蜜源を季節ごとに植え、荒れた土地を有効活用することを実際に経験したことで、耕作放棄地で養蜂をすることの意義を強く感じました。


△ 写真奥にあるのが養蜂箱です

 

<アグリイノベーション大学校(AIC)>

 
2019年、社会人向け農業学校であるアグリイノベーション大学校(AIC)の業務も担うことになりました。

私自身、自分よりも社会人経験もある方々の学校運営をすることや、「農業を勉強したい」という方に対して自分に何ができるのかピンと来ず、更にAICの運営経験があるメンバーが当時誰もいないという中で、不安もありながら運営がスタートしました。

初めての業務の中、人前に出ることが苦手だった私は、初回実習時や説明会運営時などたくさんのダメ出しをされました。
農園の業務と並行して、農場スタッフの調整や農場管理、直売所への納品も行っていたためパンクしそうでしたが、当時の運営メンバーや講師、受講生のみなさんが温かい目で見守って、助けてくれ、農業学校を運営するという本当に良い経験ができました。

また、AIC生に満足してもらうことが、その先の農に興味を持つ人を更に増やす活動なんだ、と思うとすごくわくわくしました。
 

△ AICの現役生・卒業生が集まる交流イベント 通称「Big Party」

 

<大阪農業園芸・食テクノロジー専門学校>

 
2020年、「食と農を通して人を健康で幸せにできる人材を育成する」ということで、大阪農業園芸・食テクノロジー専門学校(旧:大阪キャリナリー製菓調理専門学校)で料理を学ぶ学生向けの授業がスタートし、授業運営に関わることとなりました。

校舎の横の駐車場だった所に新しく畑を作り、毎週教室での座学と校舎横の畑を使っての授業運営をしました。
今まで、「農」に興味がある方々には触れてきましたが、そうでない学生に向けて授業をするのは新しい発見の連続でした。

自分自身が当たり前だと思っていることが全くそうではなかったですが、「楽しい!」と関心を持ってくれる学生を見て、すごくやりがいを感じました。
「食材」として農を伝えたことにより、レシピ作りのレベルが上がっていると先生からコメントをいただいたときはすごく嬉しかったです。

2023年には4年制の農業コースができ、週に2回富田林の畑で実習を行っており、私も授業運営をしています。
この授業運営のお仕事は、マイファームを社員としては退職したあとも、別の形で継続して続けさせていただく予定です。

今後、学生がどんな「農」への関わりをしていくのか、すごく楽しみです。
 

△ 料理人の卵たちに野菜づくりを教えています

 

<YouTube>

 
2021年から、マイファームの公式YouTubeへの出演がスタートしました。
「出演しませんか?」とお話をいただいた時、正直迷いましたが、「とりあえずやってみよう!」とOKしました。

農園や企業に訪問する際など、「勝又さんですよね?」と自己紹介をしなくても認識していただき、応援していただけたり、私が畑に来た時に「畑を褒めて欲しいから」と頑張って野菜作りをしてくださっている方がいたり、嬉しいことがたくさんありました。
動画がアップされる度にたくさんの方に声をかけていただき、やって良かったなと思っています。
 

△「水やり」についての動画撮影時の写真です

 

■最後に

 
思い出したら本当にたくさんの感動や発見、出会いがあり書ききれないですが、7年間、たくさんの経験をさせていただいたマイファームに本当に感謝しています。

マイファームを退職しますが、「農に興味を持つ人を1人でも増やしたい」という思いは変わっていませんので、今後も「農」に関わる仕事をしていきたいと考えています。
どこかでお会いしたらお声がけいただけたら嬉しいです。

本当に、今までありがとうございました!

 

● ● ●

 

…いかがでしたでしょうか。

若い人材が農業ベンチャーである当社で様々な経験を積み、ステップアップする。
素晴らしいことです。
むしろ、こうしたいろんな経験をして、「やりたいこと」を見つけ、次の場所でまた頑張る。そんな社会人が増えればきっと楽しい社会になると思います。

さみしい気持ちも、もちろん大いにあります。大いにあります。
大いにありますが(※3回言いました)、当社での経験を糧にし、次の場所でも活躍いただきたいと思います。

ちなみに、マイファームには「Re:Farmig(リファーミング)制度」という制度があります。
一度なんらかの事情があり退職を選択したスタッフでも、相談のうえで、退職後最長6年間の間は復職が可能です。パワーアップして帰って来るのは会社にとっても最高のプレゼントです。

このリファーミング制度を検討するもよし、あるいは社員としてではなく別の形でも、またどこかで一緒にお仕事ができたらいいなと思います。
これからも同じ「農」のフィールドでの、勝又さんのご活躍を期待しています!

 


★最後までお読みいただきありがとうございました!

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