2025年3月14日
イベントレポート|異業種と農業が出会う日「農業×ビジネス 未来を共創するシンポジウム2024」
みなさん、こんにちは!
マイファーム かぜユニット(広報室)の馬淵です。
今回は、2024年12月10日(火)にホテル雅叙園東京で開催された「農業×ビジネス 未来を共創するシンポジウム」の様子を、写真と共に振り返ります。
当日は約50名近くの方々にご参加いただき、企業の農業参入や地域活性化をテーマに、熱い議論と交流が繰り広げられました。
それでは、イベントの舞台裏と共に当日の様子を振り返っていきたいと思います!
<ハイライト>
■イベント概要:農業×ビジネス 未来を共創するシンポジウム
■開会:参加者をお迎え<14:30~15:00>
■第一部:基調講演とパネルディスカッション<15:00~>
■第二部:交流会で深まるつながり<16:30~17:30>
■おわりに:新たな可能性への第一歩
■イベント概要:農業×ビジネス 未来を共創するシンポジウム
本シンポジウムは、企業の農業参入と地域活性化について考え、新たな事業創出や協業ビジネスを生み出すことを目的としたイベントです。
経済産業省の中堅・中核企業の経営力強化支援事業の一環として、マイファームの「自産自消(じさんじしょう)のできる社会をつくる」という理念のもと、農業界と異業種のビジネスマッチングの場として企画開催されました。
【イベント概要】
名称:農業×ビジネス 未来を共創するシンポジウム
日時:2024年12月10日(火)15:00〜17:30(開場14:30〜)
会場:ホテル雅叙園東京 第一部:3階ペガサス 第二部:3階カシオペア
主催:株式会社マイファーム
※このシンポジウムは経済産業省「中堅・中核企業の経営力強化支援事業補助金(プラットフォーム構築による新事業展開など支援事業)」の一環として開催されました。
▽参考プレスリリース
「農業×ビジネス 未来を共創するシンポジウム」2024年12月10日(火)開催決定!参加募集中
https://myfarm.co.jp/news/keisansyou_buisness_symposium_20241210/
【会場の写真】
参加者入場前の会場(3階ペガサス)
第二部の交流会の会場(3階カシオペア)
受付準備の様子
■開会:参加者をお迎え<14:30~15:00>
定刻通り開会し、農業分野への参入を検討する企業の方々や、すでに農業関連ビジネスを展開している方々など参加者をお迎えしました。
■第一部:基調講演とパネルディスカッション<15:00~>
第一部では、基調講演とパネルディスカッションが行われました。
(会場:ホテル雅叙園東京 3階ペガサス)
基調講演 <15:05~15:45>
まず基調講演では、株式会社ユニークピースの代表取締役社長である池本博則氏より「日本における農業分野への事業参入について」というテーマでお話しいただきました。
池本氏は、マイナビ時代から農業情報総合サイト「マイナビ農業」の立ち上げに携わり、農業マッチングアプリ「農mers(ノウマーズ)」で日本グッドデザイン賞を受賞されるなど、農業×ビジネスの第一人者です。
基調講演では、現在の農業を取り巻く状況から企業の農業参入における重要なポイントまで、幅広い視点でお話しいただきました。
まず、日本の農業が直面している課題として、高齢化による担い手不足や、特に傾斜地における耕作放棄地の増加について言及されていました。
また、一度耕作放棄地となった土地の復活が難しい現状や、昨今の飼料高騰問題なども取り上げられました。
その一方で、アメリカやオーストラリアでは、大規模農園経営者が士業と同等の社会的地位を持つ例を挙げながら、これからの日本の農業のポテンシャルについても話されていました。
日本における農業の課題解決の方向性として、作物の付加価値向上とブランド化による単価アップ、持続可能な農業の促進、アグリテックの活用、そして農産物輸出の強化などをお話しいただきました。
特に印象的だったのは、異業種からの農業参入の成功例の紹介です。
人材業界からのアプローチ、製造業の知見を活かした参入、自動車産業による生産方式の応用、小売業による農場展開など、様々な業界からの参入事例が共有されました。
これらの成功事例に共通するポイントとして、「持続性があること」「自社の強みを活かしていること」の2点を強調され、農業参入を考える企業は「農業×〇〇」という掛け合わせの視点で、自社ならではの参入方法を徹底的に検討することの重要性をお話いただきました。
パネルディスカッション <15:45~16:25>
続くパネルディスカッションでは「農業参入の最前線へ!挑戦企業と語るビジネスの未来」をテーマに、以下の4名のパネリストにご登壇いただきました。
• 池本博則氏(株式会社ユニークピース 代表取締役社長)
• 福嶋隆宏氏(埼玉県深谷市 産業ブランド推進室 室長補佐)
• 吉田直人氏(積水樹脂株式会社 第二事業部 総物・アグリ事業部 アグリグループ)
• 浪越隆雅(株式会社マイファーム 専務取締役)
池本博則氏に加え、埼玉県深谷市産業ブランド推進室の福嶋隆宏氏、積水樹脂株式会社の吉田直人氏、株式会社マイファームの浪越隆雅専務取締役が登壇し、活発な議論が交わされました。
冒頭、埼玉県深谷市の福嶋隆宏氏より、市の特徴的な取り組みとしてDEEP VALLEY(ディープバレー)が開催するアグリテックアワードについてご紹介いただきました。
アグリテックアワードでは、優勝企業への出資制度を設けており、現在までに4社ほどへの出資実績があるとのことでした。
▽参考リンク
深谷市が主催するアグリテック企業が集積する農業版シリコンバレー「DEEP VALLEY」
https://deep-valley.jp/
また、畑の支柱生産・販売で50年の実績を持つ積水樹脂株式会社アグリグループの吉田氏からは、さらなる事業の可能性を追求するため、昨年から外部とのオープンイノベーションやビジネスコンペを実施する新たな取り組みについてお話がありました。
「支柱だけではない農業の可能性を探している。また、根本として農業者が潤わなければ農業ビジネスも潤わない」という考えのもと事業展開を行っているとのことでした。
さらに深谷市の福嶋隆宏氏からは、農業振興において民間だけでなく公も何らかの形で取り組むべきだという声が上がっているとの報告がありました。
地域のプレーヤーとして、積水樹脂株式会社の農業×多彩な商品開発の技術やスキームについて、生産者が困っていることと掛け合わせる必要性と、ニーズを突き詰めることの重要性についても解説いただきました。
また、農業は他業界と異なりビビッドに結果が出にくい分野であるため、我慢強さが必要だというお話もありました。
■第二部:交流会で深まるつながり<16:30~17:30>
第二部では、立食形式での交流会が行われ、軽食が提供されました。
(会場:ホテル雅叙園東京 3階カシオペア)
第一部の基調講演やパネルディスカッションで得た知見をもとに、参加者の方々が活発に交流を深められました。
パネルディスカッションでは聞けなかった質問や、より詳しい内容について登壇者の方々に直接お話を伺う参加者の姿や、名刺交換をしながら、企業間で今後の可能性についてお話されている場面も多く見受けられました。
会場内には、和やかな雰囲気が広がり、農業分野への新規参入や事業展開について、参加者それぞれの立場から意見を交わす有意義な時間となりました。
■おわりに:新たな可能性への第一歩
当日はたくさんの方々に足を運んでいただき、会場は熱気と笑顔に満ちた素晴らしい空間となりました。
今回の「農業×ビジネス 未来を共創するシンポジウム」を通じて、企業の農業参入や地域活性化の可能性を考えるだけでなく、農業界全体が一歩前進するための新たなアイデアやつながりが生まれたのではないかと感じています。
参加者の皆様からは「次につながるヒントを得られた」「異業種との出会いが刺激的だった」といった嬉しい声もいただきました。
本イベントを盛況のうちに終えられたのは、ご参加くださった皆様、そして貴重な知見を共有してくださった登壇者の皆様のご協力があってこそです。心からの感謝を申し上げます。
株式会社マイファームは、これからも「自産自消のできる社会をつくる」という理念のもと、農業と社会をつなぐ架け橋となるイベントや取り組みを展開してまいります。
次回の企画もぜひ楽しみにしていただければ幸いです。
そして、続く2025年1月20日(月)には、「農×ビジネス」をテーマにした「ウェルビーイング時代を切り拓く新規事業のかたち」というオンラインウェビナーを開催しました。
▼ウェビナー開催決定! 農×ビジネス ウェルビーイング時代を切り拓く新規事業のかたち
https://myfarm.co.jp/times/r6_keisansho_event_0205/
本ウェビナーでは、弊社の西辻やゲストの皆さんと一緒に、パネルディスカッションを通じて、参加者の皆様と共に農業の新たな可能性を探りました。
その活気あふれる様子は、次回のブログで詳しくお届けします。お楽しみに!
(続く)
★最後までお読みいただきありがとうございました!
マイファームでは、これまでの農業経験の有無を問わず「自産自消できる社会」っていいな、と共感したメンバーが集まっています。スタッフ自身が、誰よりも自産自消を楽しみ、農や自然への理解を深めながら働いています。
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