マイファームタイムス スタッフコラム│自然と向き合うと「感謝」が生まれる。農業体験で豊かな心を育みたい

2025年8月6日

#スタッフコラム

スタッフコラム│自然と向き合うと「感謝」が生まれる。農業体験で豊かな心を育みたい

皆様、初めまして。
株式会社マイファームの植田(うえだ)と申します。

2025年4月より、千葉市花見川区にある「千葉市ふるさと農園」に勤務しています。
千葉市ふるさと農園は、都市と農村の交流拠点として千葉市の農林業の振興を目指す施設で、現在マイファームが指定管理者として運営をしています。

▽千葉市ふるさと農園 公式サイト
https://chiba-furusatonouen.jp/

日常生活の中に“農”を取り入れ、もっと身近に感じてもらいたい。
そんな思いを胸に、私はマイファームで働いています。

私がマイファームに入社した理由は、大きく分けて次の3つです。
・ワーキングホリデーでの経験
・幼児教育での経験
・ミニマリズムと感謝の価値観
この3つを中心に、私の想いとこれからマイファームでやりたいことについてお伝えしたいと思います。
 

■子ども時代とニュージーランドでの気づき

 
私は3人きょうだいの末っ子で、8歳上の姉と6歳上の兄の背を追いかけて育ちました。
どこへ行っても「かっちゃん、しんくんの弟のまーくん」と可愛がってもらい、たくさんの愛情を受けて育ってきたと思っています。

小学校の卒業式では、「小学校の先生になって帰ってきます!」と発表。
中学・高校では、漫画「スラムダンク」に影響を受けてバスケに打ち込みました。
高校のバスケの指導がしたくて、大学は体育学部を選び、教員を目指して勉強していました。

ところが、大学4年への進級時に、友人から聞いた「留学」の話に心が動きました。
「今しかできないことをしてみたい」と思い、アルバイトで貯めたお金をすべて使ってニュージーランドへワーキングホリデーに出発したのです。

当時22歳の私にとって、異国での生活は衝撃の連続でした。
8月なのに寒い!
本当に手でカレーを食べるのか!
ルームメイトの寝言が韓国語!
などなど。

今思えば当たり前のことばかりですが、体験として「違い」を知ることが大切だと、心から実感しました。
「地球はひとつだけれど、世界は人の数だけある」——そんな言葉が胸に残っています。

現地で出会った日本人は「30歳で会社辞めてきました」とか「家族で来ちゃいました」など、型にとらわれない生き方をしている人ばかりでした。
そんな姿を見て、「あぁ、人生って決まってないんだ」と思ったんです。

じゃあ、自分は何がしたい?と問い直すと、小6のときに思い描いた「子どもと体を動かす先生」になりたいという夢が浮かびました。

 

↑ ワーキングホリデー中はタイ・中国・韓国など様々な国の方と一緒に過ごしていました。
 

■幼児教育との出会い

 
帰国後、幼児教育に力を入れる学習塾を運営する会社と出会い、「小学校の先生」ではなく「小学生の先生」として社会人生活が始まりました。

多くの子どもたち、保護者の方々と話をしていく中で気づいたのが、「家庭菜園」や「登山」など、親子が自然と向き合う共通の趣味を持つ家庭ほど、うまくいっているということです。
子どもたちを見ていても簡単にへこたれることなく、保護者の方もおおらかに子どもたちを認めている。家庭の背景にはそんな共通点があったのです。

生活の中に農業を取り入れれば、きっといい未来が作れると思い、農業教育に興味をもち始めました。
実際にその学習塾でも農業教育に携わらせていただき、子どもたちに農業の面白さや価値を伝えていました。

今の時代は、調べれば何でも“わかる”一方で、“わからない”ことへの耐性が低くなってきているのではないかと感じています。

自然の中では、うまくいくことも、いかないこともあります。
大人だから雨が降らないわけでも、子どもだから野菜が育つわけでもない。

「わからないものが身近にある」こと。
そこに農業や自然体験の価値があると、私は思います。

 

 

■「農」に向き合うと感謝が生まれる

 
その農業教育をする場として借りていた畑が「マイファーム」の畑で、そこから縁が繋がり、今に至ります。
私がマイファームに惹かれた理由のひとつは「日常生活に農を取り入れることで、人の心は豊かになる」という考え方でした。

子育てにおいても、「こうなってほしい!」という愛情が時に逆効果になるということを、多くの保護者の皆様に教わりました。
 
自然に向き合う中では、親も子も“できないこと”を共有しているのです。
だからこそ、感謝の気持ちや人とのつながりが育まれるのだと思います。

 

↑ 笠間クラインガルデン(茨城県笠間市にてマイファームが運営)で栗拾い体験をしたときの一枚。
 

■ミニマリズムと感謝

 
そして私にとってもうひとつの大きな影響が「ミニマリズム」との出会いです。

「本当に大切なものだけを残す」
——スティーブ・ジョブズは禅の思想を取り入れ、説明書のないiPhoneを生み出したという話もあります。

人が「幸せだな」と感じるとき、そこには必ず「感謝」があると思います。
旅館でふかふかの布団やおいしい料理に癒されるとき、その背景には、部屋を整えてくれる人や料理人への感謝がある。

亡くなった祖母が「幸せは“感じる”もの」と教えてくれました。
だから私は、「幸せを感じるには、感謝の心を持つこと」 が人生の本質だと思っています。

野菜からはじまる、「感謝の循環」があります。

春、あたたかな土の中で育つジャガイモ。
夏の強い日差しを浴びるナスやトマト。
秋の収穫を迎えるサツマイモ。
寒さを越えて春を待つスナップエンドウ。

こうして育てられた野菜が、誰かの手を通じて食卓に届き、私たちの命になります。
この手間と苦労を知ることが、感謝を育む第一歩になると私は思うのです。

 

↑ 体験農園マイファームの横浜農園で夏野菜を収穫したときの一枚。
 

■ふるさと農園での取り組みとこれから

 
現在千葉市ふるさと農園では、月に一度、地元のキッチンカーなどにもご協力を頂きながら、「ふるさとマルシェ」を開催しています。
また、年間100回近くの農業にまつわる体験講座を行い、農業の価値を広める活動をしています。

いずれも目指すところは「感謝する心を育むこと」と考えて、企画運営を行っています。
日々の活動をInstagramに載せていますので、是非チェックしてみてください!

 
▽千葉市ふるさと農園 Instagram
https://www.instagram.com/furusato_nouen_chiba/

▽千葉市ふるさと農園 公式サイト
https://chiba-furusatonouen.jp/

 
マイファームが掲げる「人と自然の距離が近い『自産自消』のできる社会」とは、 「豊かな心を持った人が支える社会」だと、私は思っています。
ふるさと農園での出会いが、その一歩になれたら嬉しいです。

 

↑ ふるさと農園にある「みんなの畑」

 
▽2024年9月に開催した「ふるさとフェス」の様子はこちらの記事で紹介しています。

イベントレポート│千葉市ふるさと農園で「ふるさとフェス」を開催!農や自然について考えるきっかけに


★最後までお読みいただきありがとうございました!

マイファームでは、これまでの農業経験の有無を問わず「自産自消できる社会」っていいな、と共感したメンバーが集まっています。スタッフ自身が、誰よりも自産自消を楽しみ、農や自然への理解を深めながら働いています。

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