2025年9月12日
スタッフコラム│持続可能なまちと社会のために。私が異業種の「農業」に飛び込んだ理由
皆様、初めまして。
株式会社マイファームの中山と申します。
2025年4月にマイファームに入社し、現在は、女性農業者を支援する取り組みに従事しています。
具体的には、農水省から受託を受けた、「地方の女性農業者同士の交流・企業との連携を促進するイベント」と「女性農業者の次世代リーダーを育成する研修」の事業等を担当しております。
私はもともと、東京でビル開発や不動産業に従事したのち、関西でまちづくりや古民家再生に携わっていましたが、異業種である「農業」という分野に飛び込み、マイファームに入社しました。
その経緯と、現在のマイファームでの取り組みについて紹介させていただきます。
■学生時代と「まちづくり」への関心
私は、学生時代から環境問題に興味がありつつも、まちづくりの分野に関心があり、「環境都市工学科」というその当時できたばかりの学科で、「環境に負荷をかけないまちづくりとは」というテーマで建築と土木の両方の分野の授業を受けておりました。
本棚を振り返ると、農×都市、自然に関する本もあり、まちづくりと自然を維持することの両立に悩んでいた様子が伺えます。
↑ 本棚にあったまち×農、まち×緑をテーマにしている書籍
例えば、ファイバーシティ(FIBER CITY)という本は、20年近く前の本ですが、これから都市が縮小していく中で、空いた箇所をどんどん緑にしていこうと提案されている本です。
■これまでのキャリア
大学卒業後は、一般的な不動産業というものがどういったものが知りたく、東京でビルの開発や不動産購入に携わる不動産業に従事。
その後、商業ビルやまちづくりに関する民間向けのコンサルタント業を経て、大阪で、社会実験やまちづくりフォーラムに関わる行政向けコンサルタント業に。
直近では古民家再生に携わり、提案から実際のテナント運営まで幅広く経験してきました。
そしてこの春、異業種である「農業」という分野に飛び込み、マイファームに入社しました。
■プライベートでサステナブルに関するイベント開催
大学祭実行委員会出身でイベント立ち上げの気質があるのか、社会人になってからは環境問題に仕事でアプローチしにくい分、プライベートでイベントスペースを借りて、環境問題に関するイベントをしておりました。
↑ アップサイクルをテーマにしたマルシェ&トークショーイベントのチラシ
↑ 上記のイベントで実施した、廃材を活用した仮装行列企画(黄色のワンピースが私です)
また、数年前に奈良に引っ越してからは、時々自宅を「住み開き(※)」して、先生をお招きし、生ゴミ処理のキエーロに関する講座やプランター栽培を学ぶ講座、自宅のレモングラスを使ったフルコース料理を学ぶ教室など、環境問題に加え、農業に関するイベントも開催しています。
子育てしながら、いろいろ学んで企画したい今の私には、住み開きが性に合っているようです。
(※)住み開き…住居や個人事務所といったプライベートな空間を、本来の用途や機能を保ちながら、一部を限定的に開放することによって、セミパブリック化させる活動や運動、そのような使われ方をする拠点のこと。(Wikipediaより)
↑ 自宅の庭をエディブルガーデンにしてイベントも実施しています。
こちらは先生をお招きしたキエーロ講座の様子。
■女性農業者を支援する取り組み
冒頭にご紹介したとおり、現在私はマイファームで、地方の女性農業者同士の交流・企業との連携を促進するイベントの企画運営に従事しています。
2025年度は、鹿児島で10月に、岡山で来年1月にイベントを開催予定です。
鹿児島で2025年10月22日に開催される九州の女性農業者の交流イベント「九州農業女子スクールinかごしま」は、9月5日より参加者を募集開始しました。
九州の女性農業者の募集をお待ちしております!
▽ 2025年10月22日「九州農業女子スクールinかごしま」参加申込フォーム
https://tayori.com/form/cc1c224d2868d232f4921c7bc86908398a714ae9
↑ 「九州農業女子スクールinかごしま」チラシ ※画像クリックで拡大
また、女性農業者の次世代リーダーを育成する研修は、7月からすでにスタートしています。
先進的な経営者の方にお話を伺うプログラム、リーダーシップやアサーションスキルを身に着けるプログラムなどを経て、これから模擬商談など、次世代の農園・地域をけん引する女性リーダーになっていただくためのプログラムを実施していく予定です。
↑今年の研修生の皆様。とってもエネルギッシュで非常に刺激をいただいています。
■一見バラバラだけど「つながっている」
経歴だけを見ると一貫性がないように思われるかもしれませんが、私としては、「まちや社会が持続可能であるためには、どんなアプローチが必要か」を常に問い続けてきた結果だと感じています。
いままでの経験を経て、農業こそが地域・社会の持続可能性を支える大きな要素であり、根幹であり、今関わっている「農業者の交流・リーダー育成」も、農業や地域を次世代につなぐ上でとても重要なテーマだと考えております。
現場の声に耳を傾けながら、本当に社会な必要な農業の要素をさらに磨き上げて、これまでの経験を活かしながら、新しい挑戦をしていきたいと思っています。
★最後までお読みいただきありがとうございました!
マイファームでは、これまでの農業経験の有無を問わず「自産自消できる社会」っていいな、と共感したメンバーが集まっています。スタッフ自身が、誰よりも自産自消を楽しみ、農や自然への理解を深めながら働いています。
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