マイファームタイムス スタッフコラム│【やってみた】栽培初心者がスプラウトを育てたら、小宇宙を生み出して最終的に勝利した話

2026年7月30日

#スタッフコラム

スタッフコラム│【やってみた】栽培初心者がスプラウトを育てたら、小宇宙を生み出して最終的に勝利した話

みなさま、はじめまして。マイファームのF本(エフモト)です。

突然ですが、私が勤めている「株式会社マイファーム」という会社は、体験農園(貸し農園)や農業学校の運営、農関連のコンサルティングなどを手がける、いわばバリバリの農業系企業です。

社内を見渡せば「週末は実家の田んぼでトラクターに乗ってます」「野菜と会話できます」みたいなアグリ戦士たちがゴロゴロいます。

そんな環境に身を置きながら、実は私F本は……栽培経験ゼロ

とあるバックオフィス部門の事務方なので、普段の日常業務で畑に行くことはあまりありません。加えて何より重度の腰痛持ち。かつ、暑さにも寒さにも極端に弱い。
ただ「野菜を食べるのはめちゃくちゃ好き」という食い意地だけでこの業界に生息している軟弱者です。

そんな私が「野菜育ててみたいけど、畑を借りるのはハードル高すぎるんですよねぇ」と呟いたところ、同僚からは、

「じゃあプランターで大葉でも育ててみたら?」

というアドバイスが飛んできました。

 

(同僚がドヤ顔で見せてきた大葉の写真)

 
いやいや、甘いですよ。プランター栽培すら、私にとっては「エベレスト登頂」レベルでハードルが高いのです。土を用意して、鉢底石を敷いて、水やりをして……無理。絶対に枯らす未来が見えます。

そんな私の残念過ぎる様子を見かねたのでしょうか。

ある日出社すると、私のデスクの上に「おうちでベジ」というスプラウトの栽培キットが、そっと置かれていました。送り主は、上司。

……ん?

静かなプレッシャーを感じます。
言葉はありませんが、これはつまり「これでダメならお前終わりだぞ」という暗黙の命令(あるいは温かい温情)と受け取りました。

(※ちなみにこの「おうちでベジ」は、株式会社グリーンフィールドプロジェクト様が販売されている素敵な商品です!)

上司からの業務命令(仮)とあれば、背くわけにはいきません。

こうして、超・栽培初心者である私が、ブロッコリースプラウトという未知の生命体と繰り広げる、壮絶なバトルの火蓋が切られたのです。

 

 

■公式の「かんたん4ステップ」を信じて

 
今回育てるのは「ブロッコリースプラウト」。 ブロッコリーの芽(赤ちゃん)のことで、巷では「スーパーフード」などとも呼ばれ、圧倒的な栄養価を誇るらしいです。

まずは今回の相棒「おうちでベジ」の、メーカー公式の栽培手順を確認しましょう。

1. メッシュ皿にタネをまき、容器に水を入れます。
2. 1日に1〜2回、透明容器の水を替えます。
3. 少しずつ生長してきます。
4. お好みの長さで収穫します。


※こちらの画像はメーカー公式サイトからお借りしました

 
……いや、簡単すぎでは?
小学生のときにやったアサガオ栽培ですらもう少し工程があった気がします。
要するに「タネを蒔いて、水を替えて、待つ」。これだけ。

こんなの、Googleマップを見ながらコンビニに行くくらい簡単なミッションです。失敗する要素がどこにもありません。イージーモードです。

さっそく、自宅のキッチンの片隅で栽培を開始することにしました。
 

■1回目:タネ、沈黙。そして訪れる異臭

 
栽培開始から数日。

本来であれば、愛くるしい緑色の芽がニョキニョキと顔を出すはずでした。私は毎日しっかり水を替えながら、「大きくなってね~」と優しくタネに声掛けまでしていました。
しかし、一向に芽が出る気配がありません。メッシュ皿の上で、タネたちは静かに横たわったままです。

そして、さらに数日が経ったころ。私は鼻を突く異変に気づきました。

「……なんか、くさい」

ドブ……とまでは言わないものの、明らかに「命が腐敗している匂い」が容器から漂ってきます。慌てて例の「大葉でマウント取ってきた同僚」にSOSを出しました。

F本:「例のスプラウト、全く生えないどころか、臭いにおいを放ち始めたんですが……」
同僚:「え……?水、どれくらい入れました? 容器に線がありましたよね?」
F本:「(え、線とか気にしてなかったぞ……)えっと、タネがしっかり浸るくらい水入れました!」
同僚:「それ、入れすぎですよ。タネが息できなくて腐ってますよ」

【1回目の結果:タネ溺死】

なんということでしょう。
愛情が重すぎた(水を入れすぎた)せいで、芽が出る前にタネを水死させてしまいました。

ショックのあまり写真を撮るのを忘れていましたが、読者の皆様におかれましては「茶色い水と腐臭」を脳内でご想像ください。
 

■2回目:発芽率の悲劇、小宇宙(コスモ)の爆誕

 
1回目の反省を生かし、即座に2回目の挑戦へ。
「水は少なめ」を意識して、慎重に再スタートを切りました。

数日後。
ついに! 芽が出ました!

しかし、私の目に飛び込んできたのは、パッケージに写っていた「美しく整列したスプラウトたち」ではありませんでした。

 

 

なんだこれは。

四方八方、自由すぎる方向に伸びる芽。長さも太さもバラバラ。
メッシュ皿の上で、お互いが狂気じみたダンスを踊っているかのようなカオス空間が広がっています。SF映画で見た、未知の惑星に生えている植物そのものです。

再びオフィスで同僚に、その写真を見せました。

F本:「見てください! 芽が出たのはいいんですが、なんか宇宙人みたいになっちゃいました!」
同僚:「あー……日当たりの問題と、あと今度は水の浸し方が足りなかったのか、発芽にムラがありますね。『発芽率』が悪いですよ」

「発芽率」????

急に専門用語を使ってマウントをとってくる同僚にイラッとしましたが、帰宅後に改めて観察してみると、確かに芽が出ないまま沈黙しているタネがメッシュ皿に残っていました。

【2回目の結果:スプラウト星人・爆誕】

収穫して食べる気にもなれず、私はただ、目の前の小宇宙を眺めることしかできませんでした。
 

■3回目:完璧な水量調整、そして訪れる「その時」

 
2度の敗北(溺死と宇宙創世)を経て、私は悟りました。
スプラウト栽培とは、「タネと水との対話」であると。

水が多すぎればタネが溺れ、水が少なすぎればタネが狂う。
私はミリ単位で水の量を調整し、光の当たり具合にも気を配り、我が子を育てるかのような繊細さで3回目の挑戦に挑みました。

すると……

 

 

「っ……! 芽が出た!!」

 

 

「根っこもすごく健康的に伸びてる!!」

1回目・2回目の迷走が嘘のように、整然と、そして力強く芽が伸びていきます。まるで全校集会でビシッと気をつけをしている小学生のようです。美しい。

そしてついに……

 

 

成功です!!!

見事に青々と茂ったブロッコリースプラウト!
これぞまさに、パッケージで見たあの姿! 3度目の正直!!
 

■いざ実食! スーパーフードの気になるお味は?

 
苦節数週間。ついにこの時が来ました。
ハサミで根元からチョキチョキとカットし、しっかり洗ってお皿へ。

「自分で育てた採れたて野菜! これぞ自産自消♪」という最高の調味料を添えて、いざ実食です!

 

 

サラダに添えると、なんだか一気に「オシャレなカフェのランチ」みたいになりました。「映え」です。意気揚々と口に運びます。

F本:「モグモグ……」

……ん?

F本:「モグ……モグ……」

味、ほぼ無。

カイワレダイコンのようなピリッとした辛みがあるかと思いきや、驚くほど味がしません。シャキシャキとした食感は非常に心地よいのですが、味覚としての主張はゼロに近いです。
「栄養が詰まっている味」を期待していたのですが、「水と空気の味」がします。

しかし、逆に言えば「どんな料理の邪魔もしない」ということ。
そして何より、目に見えないところで凄まじい栄養が詰まっている(らしい)のです。無味無臭の中に秘められた圧倒的パワー。これはすごい野菜なのかもしれません。

【3回目の結果:三度目の正直!(味はしないけど大満足)】
 

■おわりに

 
以上、超・栽培初心者による赤裸々なブロッコリースプラウト栽培レポでした!

最初はタネを溺死させ、次は小宇宙を生み出しましたが、諦めずに水加減さえ極めれば、自宅の省スペースで誰でも簡単に栽培ができます。
タネから芽が伸びていく様子を見るのは、想像以上に愛着が湧いて楽しかったですよ!

また今回の相棒以外にも、スプラウトの栽培キットはいろいろあるようです。私のような説明書きをちゃんと読まないズボラ人間は成功までに3回目もかかってしまいましたが、取扱説明書を確認して丁寧に栽培すれば、きっと超初心者の方でも上手くいくはず!

みなさまもぜひ、ご自宅でスプラウト栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか?

※注意※
ちなみに、この記事を書いているような夏の暑い時期は、気温と湿度でタネが非常に腐りやすくなるみたいです! 水替えをこまめにするか、涼しい場所で育てるよう、くれぐれもご注意ください。
(私のようにタネを溺死・腐敗させないために……)
それでは、良いスプラウトライフを!

 


★最後までお読みいただきありがとうございました!

マイファームにはこれまでの農業経験の有無を問わず、「自産自消できる社会」っていいな、と共感したメンバーが集まっています。スタッフ自身が誰よりも自産自消を楽しみ、農や自然への理解を深めながら働いています。

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