2019年1月29日
私たちが考える「自産自消のできる社会」
作物を育てることから学ぶ、生きる力。
僕が体験農園などで利用者の皆さんによくお話するのが、「ご家庭の食卓に、穀物・野菜・果物……何か一つでもいいから自分の手で育てたものがあってほしい」ということ。その理由は、作物が畑で育ち、食卓にのぼるまでの過程には、人と土、人と自然、人と人とのコミュニケーションがナチュラルに起こっていて、そこには感動や気づき、あらゆる学びや発見があるからです。そんな日常は、きっと暮らしを豊かにしてくれる。こうした我々マイファームの価値観が少しずつ広まってきているとはいえ、まだまだ資本主義の色が根強い今の世の中。僕たちが生きていくためには、作物だけではなく、仕事も自分でつくり、やりきっていくべきだと考えています。
体験農園の栽培コンセプトは有機無農薬ですが、“有機”という言葉には、
「生命力を有すること。生活機能を有すること。」
という意味があります。
自力で生きていく、そのためには、ただ「作物を育てて楽しい」だけではない気概を多くの人が持つことが大事なのではないでしょうか。そうすることで、「野菜づくりは楽しい!」から広がるマイファームの農業の世界が、もっともっと開けてくるのではないかと考えています。
体験農園に携わるスタッフは、一人ひとりが新しいやり方やサービス感を持ったプチ農家。だからこそ、栽培、管理、接客、営業、広告、広報、工事、採用、教育、財務などすべての業務に携わり、自分たちでやりきっていかないとな、と日々感じています。