2021年10月29日
これ、社会の教科書で見た!「足踏み脱穀機」と「千歯扱き」での脱穀作業
みなさんこんにちは!マイファーム広報室です。
10月、実りの秋…
ということで前回、田んぼでの稲刈りの記事を書きましたが、
※前回の記事はこちら ↓
実りの秋。稲刈りはあえての「手刈り」&「はさかけ」で!
今回は稲刈りの次の作業である、「脱穀(だっこく)」についてです。
■脱穀(だっこく)って何?
脱穀とは、刈り取って収穫した稲穂を干して乾燥させた後、その穂先から「籾(もみ)」を外す作業のことです。
ちなみに、籾の外側の殻をとると、玄米になります。
(このときに出る殻が、畑の有機資材としてもよく使わえる「籾殻(もみがら)」ですね。)
稲が白米になるまでの流れを整理してみると、
①稲を刈り取る作業…「稲刈り」
②稲穂→籾にする作業…「脱穀」←今回ココ
③籾→玄米にする作…「籾摺り(もみすり)」※「籾殻」が出る。
④玄米→白米にする作業…「精米(せいまい)」※「米ぬか」が出る。
となります。
ちなみに、今の米農家さんで、この「脱穀」の作業をしているところはほぼありません。
というのも、現在は「コンバイン」という機械を使って、稲刈りと脱穀を同時に済ませることができるからです。
そんな現代、2021年秋。
マイファームが運営する体験農園の1つ、大阪市羽曳野市にある「羽曳野農園」にて、手作業での「脱穀」イベントを実施しましたので、その様子をご紹介します!
■機械を使わない「脱穀」を体験!
羽曳野農園は他の体験農園同様、畑で野菜を育てる農園なのですが、近くの田んぼで「もち米」の米づくりも行っている、珍しい農園です。
普通の米農家さんは、稲刈りも脱穀も機械(コンバイン)で行います。
(ちなみに前回の記事で紹介した田んぼの場合も、稲刈りは手刈りで行いましたが、脱穀は機械を使いました。)
しかしこの羽曳野農園では、手作業での稲刈りをしたあと、脱穀も手作業で行います!
↑「はさ掛け」で天日干しして乾燥させた稲穂を…?
使う道具は、「足踏み脱穀機」と「千歯扱き(せんばこき)」です
↑ 足踏み脱穀機
↑ 足踏み脱穀機(背面)
↑ 足踏み脱穀機(正面)
足踏み脱穀機は、足踏みミシンのような感じで、電気を使わず、足で踏んで動かします。
これはオークションサイトで手に入れたそうです。年季の入ったお品!
続いて「千歯扱き」。
千歯扱きは、江戸の元禄の時代(5代将軍、綱吉の頃です)に発明された画期的な農具です。
小学生の頃に「社会」の教科書で見たことある方も多いのではないでしょうか。
↑ 竹の歯の隙間に稲の穂先を入れて、引き抜くと籾だけが落ちます。
こちらはなんと、羽曳野農園アドバイザーの三井さんの自作!
↑ 脱穀後、籾に混じったワラくずを手作業で除きます
■足踏み脱穀機と千歯扱き、どう使うの?
それぞれどう使うのか…は、実際に見てみましょう!
動画がありますのでご覧ください。↓↓↓
※見られない方はこちらから:https://youtu.be/Rr93R9Ptx1Y
参加した皆さん、お疲れ様でした!
羽曳野農園アドバイザーの三井さんです。
▽マイファーム羽曳野農園(大阪府羽曳野市)
https://myfarmer.jp/farms/158/
機械(コンバイン)を使わない、手作業での脱穀。
作業は手間がかかりますが、今や非常に貴重な経験ですね!
★それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。